2007年2月 3日

真剣勝負はジャンケンで

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担当:大重正人

今日はキャンプ初のウィークエンド。これまでで最も多いファンの方がお越しくださいました。柏から来られた方もいらっしゃいましたし、用意していたパンフレットがすぐになくなるほど。お渡しできなかった方には、この場を借りてお詫び申し上げます。

午前中はこれまで同様に、1000m走が行われました。いつものようにピッチ一周333mの周回コースを3周+1mで1000m。選手全体を筋トレ組とランニング組の二組に分けて、そのランニング組をまた5人前後の3つのグループに分けます。最初のメニューは8本が設定されていましたが、5本目を終えた時点で、石崎監督とのジャンケン3本勝負に勝てば、勝った分だけ本数を減らせることになったのです。

急遽ジャンケン大会がグラウンド中央で始まりました。まず最初のランニング組。各グループの代表ひとりが石崎監督のジャンケンに挑みます。結果は…
平山選手○-×石崎監督
永井選手○-×石崎監督
近藤選手×-○石崎監督
選手チームが2勝を挙げて、2本減って8本から6本に変更され、選手はその勝負の行方に一喜一憂していました。

そして前半に筋トレを終えた組が、入れ替わってランニング。そして同じように5本目を終え、いざ決戦の地へ。
鈴木選手○-×石崎監督
大河原選手○-×石崎監督
3連勝に闘志を燃やす選手たちは、最後の刺客にフランサ選手を呼び寄せます。そして……
フランサ選手はチョキ。監督はパー。
鮮やか過ぎる3タテに、選手たちは狂喜乱舞でグラウンドを駆け回り、フランサ選手とハイタッチ、そして抱擁を交わし、「さあ上がろう☆」と引き揚げていきました。この模様は、モバイルレイソルにて動画をご覧になれますよ!!

監督は古邊フィジカルコーチに「ゴメン、負けてしもうた」と、練習メニューが軽くなってしまったことを詫びていました。練習後、監督に聞いてみると「まあ、2本ぐらいは減らしてもいいかなと思って。2本目まで選手が『グー出せ』って言うのに乗って。3本目は本気じゃったけど。グンリョー(大河原選手)があそこでチョキを出すとは思わんかった」と敗戦の弁。「でも、苦しい練習におもしろみを持たせて楽しくやろうというのもあるしね」と、その真意を教えてくれました。

ファンの方には「もっと走って鍛えればいいのに」と思う方もいるかもしれませんが、あの速いペースで5本走るだけでもどんなに苦しいか。息を荒げ、顔を歪ませながら、歯を食いしばって限界に挑む様子を一度見てください。私など完走できるかどうかもわからないような状態で、その苦しさは体感することすらできません。この数日のトレーニングで身体能力のベースは確実に上がっていることでしょう。

夕食後には宿舎のホテルで「歓迎の夕べ」が行われました。霧島市内の少年少女300人を招いて、選手全員が20分近くサインや写真撮影に応えたり、サイン入りの試合球やユニフォームをプレゼントしました。この日の交流が、少年たちの心に感動的な思い出として残ってくれるとうれしいですね。

この中から、明日の京都サンガ戦にひとりでも多くのチビッコが応援に来てくれることを願って、今日は休みたいと思います。