身体を動かしてみました
担当:大重正人
1月30日のキャンプインから1週間が経ちました。昨日から今日までライジングレイソルの取材班が国分運動公園にいらして、選手が激しい練習に臨む姿をカメラでおさえていました。ここ数日のインタビューでは、どの選手も一様に「つらいッス」と本音を吐露。しかし監督が「たぶんJリーグでもウチが一番厳しい練習よ」というだけのメニューをこなしているからで、けっして弱音とかではないはずです。その頑張りが形となり、ぜひ試合で発揮されることを祈るばかりです。
今日のグラウンドでは1周333mのコースを規定タイム内に2周するトレーニングが繰り返し行われました。そのうちのひとつのグループ。谷澤選手が最後の一本に挑みますが、あまりのつらさからかほんの数秒フライングスタート。集団の先頭を切りますが、1コーナーを回る頃には他の選手に抜かれ、これを見た古邊フィジカルコーチから「ヤ・ザ・ワ、一番で行けぇぇぇコラーーーーー!!!!」と響き渡る怒声。結局順位を落としたままゴールとなりました。
これに「谷澤、もう一本」と罰走の指令が出るのですが、谷澤選手は「えぇー!?」と言葉で言いながらも自然とスタートラインに立ったのです。これにはまわりの選手・スタッフもビックリ。古邊コーチの合図で、たったひとり、スタートを切ったのです。感動にも似た気持ちを周囲に与えながら、スピードに乗って小さくなるその背中。しかし、その刹那。1コーナーを回ったところで急にUターンして終了……選手もこれには大爆笑で、やはりそのキャラクターは遺憾なく発揮されました。「だって、ほんとツライんだもん」と泣きそうな表情、本当につらそうでした。
またGK練習も熾烈を極めます。この日は、ラグビーのゴールポストに、ながーく伸びるゴムをくくりつけ、反対側はキーパーの腰ベルトにつなげます。ロビンソンGKコーチが投げたり蹴ったりするボールを、ゴムの反発に抗いながらキャッチするわけです(その様子はフォトギャラもご覧下さい)。南・水谷・加藤・桐畑の4選手がかわるがわる、サイド、クロス、バックなど異なるステップを踏んで、最後はジャンプしてキャッチ。大リーグ養成ギブスのように、筋肉に通常の何倍もの負荷を与えながらのプレーが繰り返されます。そのゴムの威力はすさまじく、練習前に装着した木村通訳が、反動で派手に転んでしまったほど。何十回とステップ&ダッシュが繰り返され、挙句の果てに最後はそのゴムが2本に増やされました…。ほんとうに御疲れ様でした。
午後には、別メニュー組も、暖かな陽光に誘われるように、グラウンドへ。緑の芝生の上で、ゆっくりとストレッチなどトレーニングメニューをこなすなか、その脇で下平スカウトや横井広報も並んで、なにやらエアロビクスのような光景が。ひじをついて寝っころがり、脚を垂直になるぐらいまで高く上げるという、よく見かける運動です。それを片足50回×3セット。見ている分には男ばかり7・8人がエアロビクスをしているようで少々滑稽。ですが、下平さんに誘われて私も1セットだけですが、挑戦してみました。これが見るとやるとでは全く大違い。30回近くを超えると脚の外側が張ってきて、乳酸が溜まっていく感じがわかります。池元選手も「これが一番ラクそうだったけど、逆に一番キツかった」と、酒井トレーナーのメニューに感服の様子でした。
時制が前後しますが、この日の午前練習のあと、横井広報がグラウンドから宿舎のホテルまでウォーキングするというので、お供いたしました。約40分の道程、ここちよい暖かさで少し汗もかいて、すがすがしい気分でした。やはり、身体を動かすのは気持ちいい。スポーツから遠ざかっていたので、これからは少しでも身体を動かそうと思いました。では、また明日。