鳥栖戦雑感
本日の担当:横井孝佳
鹿児島キャンプ5試合目の練習試合、対サガン鳥栖戦が行われました。サガン鳥栖といえば、昨年のJ2での対戦で1勝1分2敗と苦しめられた相手。特に、10月1日の佐賀市での対戦はかなりヘコみましたね…。今日はあの忌まわしい記憶がよみがえりました。
メンバーはニュースのページにアップした「練習試合対サガン鳥栖戦」をご参照ください。特筆すべきは、これまでの練習試合では45分で選手を入れ替えていたのが、今日の試合では90分間プレーするのが前提となっていたこと。フランサ選手は90分間精力的に動き回り、コンディションの良さを十分に感じさせてくれました。また、椎間板ヘルニアで離脱を余儀なくされていた大谷選手が90分プレーしたことは、個人的に大変うれしいこと。キャンプでは全体練習のメニューをこなしていた大谷選手ですが、どこかおっかなびっくりプレーしているような気がしていたもので(私がケガの再発を心配しているあまり、変な見方をしているせいかもしれません)。
そろそろ開幕に向けて、石崎監督の構想が固まってきたとも言えそうです。しかし、昨年もちばぎんカップと開幕戦のメンバー、布陣は異なる点が多々ありました。それを考えると、やはり開幕までにはさらなるテスト、入れ替えが行われそうです。何しろ、新外国人のマルシオ・アラウージョ選手がまだ合流していませんし。
マルシオ・アラウージョ選手は15日に来日するそうです(これまで16日と申し上げてきましたが、15日だそうです)。16日は柏で個人練習をするとか。そのため、松原フィジコと木村通訳が15日の最終便で一足先に帰柏することになりました。チームへの合流は17日となります。
話がそれましたが、鳥栖戦について。ニュースのダイジェストでもご紹介したとおり、開始早々に菅沼選手のドリブル突破からCKのチャンスを掴み、佐藤由紀彦選手が素晴らしいボールをファーに送って、古賀選手がズドン。これで幸先よく先制。また20分過ぎには、またもCKからアルセウ選手がゴール。今度はニアでしたが、佐藤選手のこれまた素晴らしいボールが目を引きました。結果的に2アシストを記録した佐藤選手ですが、終了後には「課題が見えたね。個人的な課題とチームの課題と両方。チームの課題は、今後話し合いやトレーニングで解決していけると思う。個人的な課題は、改善できるようにトレーニングの中で取り組んでいきます」と話していました。
佐藤選手と平山選手は、京都戦で負傷していました。この2人が元気にプレーしたこともうれしいニュース。反面、近藤選手が試合中の相手との接触で脳震盪をおこし、途中交代しました。近藤選手は試合後も「フラフラする」とのことで、念のため病院で検査を受けましたが、問題なかったようです。一安心。
余談ですが、ホテルに戻るクルマの中で、脳震盪の話題になりました。阿部吉朗選手、「オレも脳震盪、起こしたことありますよ、エスパルス戦で。起き上がってまたプレーしたけど、ナオ(石川直宏選手)に『オレのポジションどこだっけ!? ポジションどこだっけ!!!?』とずっと聞いてた」との体験談を披露、車内爆笑でした。
また話がそれた。近藤選手に代わってピッチに入った小林祐三選手、しかしまたも負傷交代。相手選手との接触で、古傷の右内側じん帯を痛めました。もっとも、「あの接触で傷んだのか、古傷がまた痛み出したのかわかりません。ただ、接触の瞬間は痛かった」とのこと。しばらく様子をみることになります。
後半途中から出場した李忠成選手は、2回決定的なシュートがあったものの、惜しくもゴールならず。石崎監督は「短い時間で2回決定機をつくるんだから、大したもの。決めて欲しかったけどな」と話していました。本人は「ここまでケガもなく、思い通りに動けているからそれはうれしい。焦りはないけど、早くゴールを決めたいとは思います」と居並ぶ報道陣に話していました。やはり注目度は高いです。
またこの試合で感じたことに、アルセウ選手が徐々にフィットしてきているかな、と。最初は日本のサッカーにもレイソルのプレースタイルにも、全く馴染んでいませんでした。初めてブラジル国外でプレーするのですから、長い目で見る必要があります。ここのところ、一生懸命レイソルのサッカーに合わせようとしていますし、試合中にも改善しようと努力しているのが伝わってきます。頑張って欲しいです。オニギリ仲間として(私の顔を見るたびに『オニギリオニギリ』うるさいので、私は『丸オニギリ』と言い返しているのです)。
さて、明日からはようやく、新人の桜林広報が合流します。…って言っても、キャンプはあと3日しかない! 早くチームに馴染むため、最低でも1週間はいて欲しかったのですが、イヤーブックの絡みで仕方なくこのようなスケジュールになりました。
明日からの3日間は、桜林が日記を担当します。これまでお付き合いいただきありがとうございました。