2007年2月20日

ウロポロ体験

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本日の担当:桜林 舞

2月18日(日)に行われたちばぎんカップは(公式戦ではないものの)昨年11月26日(日)に行われたコンサドーレ札幌戦以来となる日立台でのホームゲームとなりました。ピッチのコンディションが良くない中で2-1で快勝したことはみなさまのご周知の通り。翌日の新聞各紙には、「J1復帰 柏逆転勝ち(読売)」「決勝アシスト フランサ復調(ニッカン)」「柏 会心の勝利(千葉日報)」「柏、予想以上の仕上がり(エルゴラッソ)」の見出しが躍っていました!

しかし、それを上回る紙面スペースで取り上げられていたのがU-22合宿初日の紅白戦。「李 存在感(読売)」「李忠成 日本人初得点(スポニチ)」「李 初「ただなり」弾(ニッカン)」李忠成 日本人帰化初ゴール(ニッカン)」「李2発!!先発アピール(報知)」「李忠成・2発(サンスポ)」「李 名刺代わりの2発(デイリー)」の文字。そして本日も「平山!!カレン!!李!! 3トップで秒殺弾(スポニチ)」。日本代表への関心の高さを思い知るとともに、そのニュースの中に李忠成選手の名前を見ない日がないのは本当にうれしいですね。新聞のスクラップを作る手も軽やかになるというものです。

さて、昨日のチームオフ日を経て、本日は9時半から午前練習が、15時からは午後練習が行われました。かなり寒くともすれば小雨でも降りそうな天候の中、凍えながらサポーターの方々も見学されていました。午後練習を始める前には、チームミーティングが行われ、わたしたち広報スタッフも同席させていただきました。「他のチームでも(広報スタッフにチームミーティングを)公開しているところはないんじゃないかな」と横井広報。「聞いてもらっといた方が、チームの方向性が見えて広報しやすいじゃろ。」と石崎監督。「秘密にしておくことはないのですか」と伺うと、「なんもないよ。」と即答。「(リリースしていることを全部踏まえて)そんでかかってこいってもんじゃ。その方がおもしろいじゃろ」と頼もしい発言をいただきました。

話がそれました。チームミーティングですね。平川テクニカルスタッフにより編集されたちばぎんカップの映像を見ながら石崎監督がスクリーンを前にポインターで示しながら解説。宮本主務も触れておいででしたが、指摘が実に明朗明快。たぶん選手であれば感覚や体で理解していることだと思いますが、わたくしのようなサッカーの専門家ではないものがおぼろげながら見ている試合の中のキーポイントを、言葉であぶりだしていくのです。シンプルに、だからこそ力強く。自分では形にならなかったものが「これがそうじゃろ」と指し示される快感。チームミーティング初参加の大重広報とわたくしにとって、目からウロコがポロポロと落ちるウロポロ体験となりました。石崎サッカーへの洞察を少しでも高めて試合速報やその他の広報に深みを反映していければと思います。

チームミーティング後には、その解説を踏まえた上でのトレーニング。通常より4分1の大きさのピッチ上で8対8で行う紅白のミニゲーム。石崎監督の目指すプレッシングサッカーのプレスがかかっている状態を実際に作り出し、実践してもらおうというもの。まぁ、実際のゲームではありえない密集度なのですが、手を抜く選手もおらず冷たい空気の中、汗を吹き出してボールを追っていました。

「開幕ではいいスタートを切りたい。あと2週間が大切。」とミーティングを締めくくった石崎監督。本当の戦いはこれから、です。