ストライカーの矜持
担当:大重 正人
あざやかな快勝のあと、広島、清水と続いたアウェイ2連戦。両軍とも、きっちり最終ラインでブロックを作り、サイドから素早い攻撃をしかけるところは、チームとしてのまとまりや戦術の浸透を感じさせ、たいへん手ごわい相手でした。その強敵相手に、しかもアウェイで、1勝1分、勝ち点4を奪ったということは、上出来といえる結果でしょう。
ここでひとまず、J1のリーグ戦は小休止。次戦からヤマザキナビスコカップのグループリーグが開幕し、2試合続けて行われます。まずは21日の水曜日にホームで清水エスパルス戦、そして25日の日曜日にアウェイの大宮戦。特にリーグ戦から中3日となる21日は、これまでの出場機会に恵まれなかった選手にとっては、大きなチャンスとなります。
今日の練習前にもカップ戦を前に石崎監督から「新しい選手を試すいい機会だし、練習のなかで試合に出たいという気持ちをしっかりアピールしてほしい」とのお言葉。紅白戦のメンバーは、いつもとは少し違う組み合わせで、これまで開幕3連戦が同じ先発メンバーだっただけに、やはり新鮮な印象を受けます。主力組に入った選手はモチベーションを高め、積極的なプレーを繰り広げていました。
私たち広報にかかわる仕事で言えば、マッチデープログラムの先発メンバーを予想するのですが、これがやっぱり難しい。とくに今回のナビスコカップでは、メンバーの入れ替えがありますから。もちろん日々の練習を見ていればわかるところもありますし、監督のお話などから少し休ませたほうがいいというメンバーも推察することができますが…。
最初は結構自信があったんですけど、最初土曜日に一度練り上げた予想を、なんだかんだで今日になって数人入れ替えることに。締め切り校了前にして、桜林広報やデザイナーさんなどに迷惑をかけてしまいました。それでも、試合前になるまで、監督のひらめきやお考えが変わるかもしれませんので、予想が外れても申し訳ありませんが悪しからず、です。どんなメンバーが起用されるのか、みなさんもあと二晩予想してみてください!試合前2時間前のメンバー発表をどうぞお楽しみに。
最後に、U-22代表戦に続いて、日本平でもドラマチックゴールを叩き込んだ李忠成選手。石崎監督は「フランサと楽しそうにプレーしてたね!」と期待通りの動きに満足の様子でした。李選手はインタビューで「オンザボール(ボールを自分でキープしている)の時よりも、オフザボール(スペースに動いたり、逆をついてボールをもらう動き)が自分の長所です」と言っていました。シュートとかトラップとか、もっと技術的なプレーの話が出ると思ったので、少々意外でしたが…。「オフザボール」にこそ彼の矜持があるそうです。J屈指のパサーであるフランサ選手と、豊富な運動量でラストパスを受ける李選手。これまでは菅沼&鈴木の両ウイングの飛び出しがファーストオプションだったレイソルの攻撃陣に、さらに厚みを加える攻撃のカードが増えました。ナビスコカップで決めれば、変則3試合連続ゴール! 今度は日立台でその活躍を期待しましょう!!!