浦和の夏は熱かった
担当:大重正人
暑く、熱く燃えた、夏の一日。今日は、日立台と埼玉スタジアムのダブルヘッダーでした。午前11時からの、鹿屋体育大学との練習試合。前半に一瞬のスキを突かれて先制点を許してしまいましたが、後半2点を奪い逆転勝利。後半から出場の谷澤選手、故障上がりとはいえ、このメンバーに入れば格の違いを見せました。1点目はFKを誘ったドリブル、2点目は攻撃の起点となり、大久保選手のヘディング2発を呼び込みました。
そしてナイトゲームは、J1リスタートゲームの浦和レッズ戦。4月15日、相手に呑まれたかのような悔しい敗戦を忘れることなく、「まずは気持ちで負けない」という決意で選手たちはアウェイに乗り込みました。19時キックオフとはいえ、気温は30℃ちょうど。走るサッカーのレイソルにとっては、過酷すぎる条件でした。それでも全員が精力的に走り回り、レッズの強力攻撃陣を自由にさせないプレッシングで互角の戦いを繰り広げます。
後半、王者の意地で強く押しこまれた上での失点。耐えて耐えて耐え抜いてきた60分が水泡に帰してしまうのでは。。。しかし下を向くことなく不屈の闘志でレッズを再び追い詰めます。そこで飛び出したセットプレーからの古賀選手同点ゴール!守備で再三身体を張ってきた最終ラインの要が、攻撃でもチームを助けました。
しかし試合後に大きな仕事が。今節は、浦和vs柏がドーピング検査の対象試合に。各チーム登録選手の中から2人が抽選で選ばれるのですが、ヒーロー会見も行うまでもなく、ドーピングルーム直行。これだけの猛暑、体重が何キロも落ちるというハードワークの中、身体から排出される水分なんて残っているはずもありません。ドーピングルームから出てきたのは、試合が終わった2時間半後の23時半でした。ガンバ戦に続いてドーピングを引き当てた菅沼選手、先に出てきたところで話を聞くと「古賀さん、DVD見てたよ。まだまだじゃない?」。ドクターなどごく少数の入室しか許されない密室、いったいその中はどうなっているんだろうと思っていましたが、少々意外でした。さらに今日のヒーローを、報道陣はひたすら待ちづけていたわけですから、みなさま試合が終わったというのに本当にいろいろ大変です。
そして、今日のレイソルサポーターの声援は凄かった!周囲をぐるりと赤一色に囲まれた黄色のエリア、一糸乱れぬ動きと歌声。数では圧倒的に劣るなか、スタジアムでの存在感は光り輝いていました。選手たちは、本当に勇気をもらったことでしょう。選手もサポーターも、いわば「四面楚歌」のなか、共に戦い抜いた90分間。手にした勝ち点1。この素晴らしい戦いを次につなげたい。今度は水曜日、日立台で迎える広島戦。本当に大事な試合となります。これまでと変わらぬ応援で、選手たちを後押ししてください!お疲れ様でした。
※浦和戦のあとは、柏レイソルのホームゲーム対・広島戦。マッチデープログラム、ヴィトーリアも再開です。サポーターズヴォイスを8月12日まで募集いたします。こちらへの投稿もお待ちしております。
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