2007年8月31日

マリノスに勝つために

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「マリノスは、いまのJ1でも一番状態がよくて、とても強いチーム」。
石崎監督、平川テクニカルスタッフ、南キャプテンらが口をそろえて言います。たしかにFW大島選手は後半戦の4試合で7得点、エース山瀬功治選手は、プレイメイク、2列目からの飛び出し、正確なシュートとどれもが優れた10番です。代表経験者が並び、個の能力の高い選手たちが献身的に前線から激しくプレスし、すばやい攻撃をしかけてくるのですから、確かに強いはず。

マリノス戦に向けた紅白戦、やはりフランサ選手の存在感は大きく、3人に囲まれながらも華麗なボールタッチでかわしてラストパスを送るシーンに、観衆からもどよめきが沸いていました。マリノスの厳しいプレスのなか、攻撃を仕掛けていくにはやはりフランサ&チュンソンコンビのキープ、そして後方からのどれだけ正確なビルドアップができるかがカギとなるでしょう。

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そして紅白戦後、自然と選手たちの輪ができていました。
左から小林祐、古賀、山根、大谷、李の5選手。身振り手振りを交えながら、いったいどんな話を。。。「マリノス戦に向けて、みんなでどうやってディフェンスしていくかを話し合いました。今までFWの自分がこうやって守備の話に加わることはそれほどなかったけど、マリノスは本当に強いんで。下手すれば0-6ぐらいで負けてもおかしくないぐらいの相手です。そうならないように、絶対に勝つために皆で話しました」というのは、李忠成選手。すっかり常連となった五輪代表選出の囲み取材のあと、「皆でどんなを話したの?」と聞くと、こう答えてくれました。

しかし、チーム全体が臆病になっている、と言っているわけでは断じてありません!相手をリスペクトした上で、強いチームを相手にどこまで自分たちのサッカーを貫くことが出来るか、そして日本サッカーの聖地・国立競技場で戦える幸せを感じながら、強く戦う気持ちで試合に臨まなければいけない。そんな思いで、監督や選手、コーチは一丸となり、懸命にトレーニングに励んでいました。

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そのピッチ脇では、故障からの再起をかける選手たちの戦いも続いていました。昨日のモバイルレイソルなどでもお伝えしましたが、近藤直也選手が徐々に回復し、熱のこもったトレーニングに挑んでいます。トレーナーが担当するリハビリやランニング中心の段階から、古邊コーチが担当する、サッカーをプレーする動きの反復動作、フィジカルアップを目的とした練習にステップアップしています。

「古邊さんのメニューをクリアできて、全体練習や紅白戦に出られるようになったら完全復帰かな」。表情を見れば、今の状態を察することができそうな笑顔。身体を動かしては痛みの程度を確認、という作業を繰り返しながら、ようやくここまで戻ってきました。サポーターの皆さんも記者さんもやはり復帰を待ちわびていますからね。近藤選手の言葉どおり、石崎監督が見守るなか、グラウンドの紅白戦などで思い切り走って、ボールを蹴る姿が見られるようになったら、実戦への復帰も近いはずです。時期については焦らずに、来るべきその時までみんなで見守って行きましょう!