鹿児島キャンプ5日目
担当:大重正人
本日は、トレーニングマッチの第2戦、京都サンガ戦が行われました。強力な補強を進めてきたサンガの先発は豪華そのもの。鹿島から新加入の柳沢選手、同じく千葉からの佐藤選手、ガンバからのシジクレイ選手、また大型ストライカーの田原選手。またレイソルでおなじみの水谷選手や中谷選手など、J1復帰にかけるチームの強化が進んでいる模様です。そしてなおかつ、それらの選手が元気にプレーできていること。レイソルだって、選手を補強してすばらしい選手たちの質はけっして負けていないと思います。しかし、いかんせん、まだ出場することができません。現在それは、明らかな差と言わざるをえません。
本日もリリースを出したように、けが人が相次ぎ、練習試合のスケジュールも変更されています。この日も新しく復帰して試合に出場できる選手がいないなか、U-18から練習生として参加している3選手がすばらしい活躍を見せてくれました。
センターフォワードとしてフル出場した工藤壮人(まさと)選手。相手はトップチームのレギュラーメンバー、しかも巨漢のシジクレイ選手にマークを受けていました。序盤はなかなか仕事をさせてもらえませんでしたが、徐々にボールが入ると、相手をしっかりブロックしてボールをはたき、ユース選手とは思えないプレーぶり。
ボランチの畑田真輝選手は、前半は大谷選手、後半は藏川選手とコンビを組み、中盤の底で身体を張ります。体格は小柄ですが、ボールを持った時のパスワークにセンスを感じさせます。最後まで衰えなかった運動量も光っていました。
そして左サイドの攻撃ポジションに入った山崎正登(まさと)選手。昨日のフォーメーション練習のシュートも見事でしたが、今日は値千金のゴール!クロスをボレーでたたき込んだ豪快な先制弾でした。トップチームの成人選手を相手に、堂々のプレーぶり。同じ左サイドに入った酒井選手とはU-18でのチームメイトでもあり、抜群のコンビネーションとダイレクトパスで何度も攻撃の起点となりました。
また、菅野選手がサンガ田原選手の強烈なロングシュートを横っ飛びで弾き出したスーパーセーブ、前半ロスタイムのポポ選手のフリーキック。強烈な一撃がクロスバーを激しく揺らすなど、随所にみどころもありました。惜しくも同点とされてしまいましたが、それでも村上、大島、鎌田、酒井の若い4バックが高さのある相手攻撃陣を懸命に抑えて、1対1の引き分けとなりました。ベストメンバーを組んだ相手に対し、すばらしいチームワークで健闘したと言えるでしょう。特に「若い子たちは本当によくがんばった」と石崎監督も称えていました。その言葉通りです。しかし、チームにとってはユース選手が目立ってしまう状況は、決して芳しいことではありません。故障からの復帰をめざす選手は1日でも早く、またプレー可能な選手は、それぞれの役割ですばらしいパフォーマンスを。そして自分も。同じ名前の若き選手に負けないよう、より評価される仕事をしていかなければいけないと強く刺激を受けた1日でした。