北風
担当:大重正人
真冬でも素足に短パン。相方の松原フィジカルコーチの戦線離脱の寂しさを振り払うかのように、練習中は元気と闘争心みなぎる古邊コーチですら、フリースキャップをかぶっていました。冷たいだけでなく、かなり強い北風。カメラを構えようとしても風で焦点がずれてしまうほどの突風が、日立台を襲いました。
ですが、風でずれたわけではありません。ウォーキング中の北嶋選手が帽子を脱がしにかかったのです。必死に抑えるフルベコーチをニヤリとみつめるキタジです。
そのフルベコーチ、仁王立ちで紅白戦を見つめるなか、インターバルで私の隣にいた下平スカウトに、若手選手についてなにやら熱弁をふるっていました。
その下平スカウト。「やっと紅白戦ができるようになったね」とグアムで一緒に汗したスタッフだからこその感慨。「でも、紅白戦のレベルも間違いなく上がったね。人数は減ったけど、少数精鋭だよ」。
まさにその通り。今日の“ペナペナ”での紅白戦など、主力組で絶えずプレーする古賀選手や山根選手を除いては、選手たちのチームやポジションが目まぐるしく変わっていきました。レベルの高い選手たちがいろいろなポジションに挑戦し、最高の組み合わせを見つける段階。石崎監督もつぶさに選手のプレーを見定めている様子。練習後の囲み取材でも、いつもの絶口調というわけでなく、開幕に向けて慎重なコメントが多かったように聞こえました。「今はいろいろ試して、来週からは連携を高めていかないとね。開幕が3月の終わりぐらいだったらなぁ」と最後は練習大好きの石さんらしい言葉でした。
練習後。水曜日が一部練習となったことで、近藤選手を中心としたストレッチ組、李選手、茂原選手や太田選手のシュート組など、思い思いの自主トレが続いていました。そのなか、ピッチ脇では、、、
菅沼選手がゴムチューブを腰に巻き、古邊コーチを猛ダッシュで牽引!練習の虫は、今日も変わりません。もっともっとコンディションを高めようと、トレーニングを怠りません。先日、広報である原稿をチェックしました。Number誌に掲載予定の原稿です。内容は愛媛FCに期限付移籍した選手の成長とその後を伝えるものです。愛媛FCと言えば、菅沼選手。そして彼を見送り、愛媛で成長を見届け、柏に連れ戻したのが下平スカウトでした。
今日の紅白戦でも、下平スカウトはミノルシュートに「いやあ、決めないと!」とか「ナイス!」と思わず声を上げていました。やはり目をかけた選手は、いつまでも目が離せない。原稿に書かれていたように、二人は深い絆で結ばれている。はやく皆さんにも掲載誌を読んでもらいたいです。3月6日発売予定です。
最後に連絡です。まず、明日28日の午後練習は14時30分スタート、そして3月2日日曜のトレーニングマッチ山形戦は13時30分キックオフと、それぞれ時間変更となっていますので、どうぞご注意下さい!