2008年7月30日

サテライト千葉戦

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担当:大重正人

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この夏まっさかりの7月30日。15時にキックオフ!?と一様に思われたでしょう、サテライトリーグのジェフ千葉戦が行われました。気温は31.1℃とやはり高かったですが、太陽は雲に隠れ気味で、臨海競技場にはほどよく風が吹き、炎天下の灼熱ピッチという状況はほんの少しですが和らいだと思います。それでも戦う選手たちにとって過酷な条件には変わりなく、まさに「死闘」と呼ぶにふさわしい90分の戦いとなりました。

序盤はレイソルが圧倒的に押し込みます。フォアチェックからボールを奪うと、ワンタッチツータッチのテンポ良いパスワークでバイタルエリアに侵入し、幾度とシュートチャンスを作ります。しかし「20分過ぎたら、足が止まってしまった」と高橋コーチが振り返ったように、流れは一気にジェフへ。相手のシュートは前半2本だったにもかかわらず、その決定機を決められてしまい、苦しい試合に。

レイソルの見せ場は前半19分。菅沼選手が得意のドリブルでしかけて、ファウルを受けます。

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セットプレーのチャンス、キッカーは永井選手!

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正確なキックに飛び込んだのは、菅沼選手!!

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頭でしっかり合わせて、同点ゴールを挙げました。

京都戦について、石崎監督から「ミノルはとても良かった」と花丸をもらったように、今日も好調を持続。ドリブルから切れ込んで、得意のシュートだけではありません。左サイドのライン際で基点となり、ななめのクサビをFWへ入れて、猛然とゴール前へ走りこむプレーが印象的でした。京都戦でもフランサ選手や鈴木選手と息のあったコンビプレーがありましたね。最後まで運動量が落ちることなく、誰よりも速く長く走り続けた菅沼選手でした。

まさかの連続失点、残り33分で1-4という半ば絶望的なスコア。先述の高橋コーチが「それでもよく追いついたよ」と感心するほどの、鬼気迫る反撃が生まれます。「ユウキには“ハードワークをしろ”と指示していたけど、ディフェンスや攻守の切り替え、フリーランニングのところで、本当によく走っていたよ」。その大津選手が見事なボレーシュートで反撃の狼煙。3点目は永井選手の持ち味であるセットプレーから、鮮やかな直接フリーキック。今日は左右へのサイドチェンジや展開が光り、レイソルの司令塔として大活躍でした。そして4点目は、村上選手の突破から、スルーパスに反応した鈴木選手が、一度はGKに止められながらも、執念で押し込む同点ゴールを決めました!

ミラクルといってもいい同点劇。最後まで諦めることなく走り続け、ゴールを奪ったこと。すばらしい粘りでした。流れがいったりきたりする試合で、90分通して、できるだけペースを乱さずプレーすることができれば、選手個人としてもチームとしても、もっともっと強くなれるはずです。先日の京都戦もありました。立ち上がりの混乱と、後半以降の一変ぶり。苦しい流れのときには無失点でしのぎ、流れが来るまで耐える。90分通して、または1年間通して、波を少なくし、安定したゲームマネジメントをできることが、これから上位を狙っていくチームになるには必要なことでしょう。まだまだ、レイソルには足りないところがあります。でも、イコール「伸びしろ」でもあります。8月9日のレッズ戦、あと10日ほどでも成長の証を見せてくれると、みなさまと同様に期待しています。

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