2008年11月30日

今日から

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担当:大重正人

笑って、泣いて、悔しくて、言いようのなかった晩秋の夕暮れ。
一夜明けた日曜日。昨日の先発選手を中心としたリカバリーが終わり、昨日も共に戦ってくれたサポーター皆様は選手たちと触れ合っていました。それが終わると、いつもなら少しずつ人影が消えていくのですが、今日はなかなか途切れません。

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その人を待っていたからに他なりません。丁寧な漢字のサインをいつものように書き、気軽に撮影に答え、ひとりひとりと楽しげに会話を交わしていた石崎監督。その時間は優に30分以上かかっていたはずです。自分が心を開けば、皆も開いてくれる。そんな信念がレイソルを少しずつ変えて行き、サポーターの心をぐっと鷲づかみにしたのでしょう。

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今日のトレーニングマッチ水戸戦でも、こんな一幕がありました。後半、大津選手が果敢なドリブルをしかけ、ペナルティエリアで倒されてのPK獲得。ここで甲高い声が響きました。その主は、小林、栗澤、杉山選手らと観戦していた石さんでした。
「工藤、お前が蹴れぃ!!あのときの借りを返せぇぇ!!!!」

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トップ昇格が決まった工藤壮人選手。これまでもトップの練習やサテライトリーグに参加しており、チーム内でおなじみのフォワードです。一瞬驚いたような表情でした。「大津さんが蹴ると思ってたんで」。しかし臆することなく、ゴール右隅へ力強く蹴りこみ、同点に追いつきました。試合後に「あの時って、鹿児島の時だよね?」と試合後の工藤選手に聞いてみると「そうです!」とはにかみながら答えてくれました。

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今年の2月、冬風厳しかった鹿児島キャンプ。2月16日の広報日記をご覧下さい(PKの写真には栗澤選手も写ってます、懐かしいですね?)。FC東京とのトレーニングマッチに、工藤選手が出場しました。1-1で迎えた終了間際、自らの突破でPKをゲット。ボールをセットして同じく右足で狙ったものの、GKに阻まれてしまった。試合後は思わず頬が濡れるほどの悔しい思い出。石さんは、それを思い出して、粋な鶴の一声をかけたのでした。

さて、トレーニングマッチは、前半は相手が高いラインをキープし、レイソルは全体的に押し込まれる時間が続きました。パスもつながらず、決定的な場面は2度ほどで、逆に先制を許してしまいました。しかし後半は高橋コーチの指示通り、相手DFの背後をつくフィードを繰り返して相手を揺さぶると、中盤に徐々にスペースが生まれました。

前半は鎌田&渡部のCBコンビが組み立てる展開でしたが、一列前の永井&阿部ボランチコンビでボールをキープできるように。そして終了間際、永井選手らしい大きなサイドチェンジが右サイドへ。ここに走りこんだのは、なんとDFの大島選手!見事なトラップからの強烈シュートで逆転!「シマ?!!」駆け寄る永井選手や石川選手から手荒い祝福を受ける大島選手を見ながら、いつも以上に盛り上がったベンチでした。

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そして、一番印象的だった一枚。石川直樹選手のこの表情見てください!
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攻撃参加のあと、ゴールキックまでの間にポジションへ戻る、歯を食いしばってのダッシュ。今日はフル出場の予定ではなかったのですが、試合中の行けるか?の言葉に「行けます!」と答え、故障明けをものともしない根性のフル出場でした!

さあ明日はオフ。いよいよ12月ですね。遅くなりましたがチームスケジュールを更新しました。実は、今日の発表前に一部変更が知らされました。13日(土)のTM流経大戦の翌14日(日)はリカバリーで、15日(月)がオフの予定でした。しかし今朝のスタッフミーティングで監督が「天皇杯までしっかり5日間トレーニングしたい」と、14日オフで、15日始動と変更になりました。石崎監督の天皇杯にかける思い、気合、意気込み。ビシビシ伝わってきました。まずは神戸戦、そして、やるかやられるかのノックダウントーナメント。元旦まで、あと1ヶ月です!!