集大成
担当:桜林 舞
明日、Jリーグ最終節。
3月9日、ジュビロ磐田と日立台で、
2-0の勝利で幕を開けた開幕戦。
それから9ヶ月。
明日12月6日14:30キックオフで、J1リーグ全34節の幕を下ろすことになります。
J1優勝チームは、鹿島か、名古屋か、はたまた川崎か。
J2降格チームは、18位で自動降格が確定している札幌を除き、
千葉、東京V、磐田、新潟、大宮が17位(自動降格)と16位(入れ替え戦)になる可能性があります。
12:00からはJ2最終節。
広島(1位)、山形(2位)の自動昇格は確定していますが、
3位(入れ替え戦)には、仙台、C大阪、湘南、鳥栖がまだ可能性を残しています。
ありがたいことに、わが柏レイソルも、対戦相手のヴィッセル神戸も残留を決めています。世間的にはそんなに注目度の高い試合ではないかもしれませんが、石崎レイソルとしての最後のリーグ戦であり、その後に続く天皇杯へ、弾みをつけたい一戦です。
そして、本日2つのリリースを出させていただきました。
アレックス選手の今季限りでの契約終了。
精度の高い左足がチームに馴染むまでにはそれなりの時間を要しましたが、特に終盤にきてからはポポ選手とともにセットプレーからの存在感を出していました。本日のミニゲームでも攻撃の起点として、自身でもシュートを狙いにと、労を惜しまず前に後ろに動きまわる姿が印象的でした。来日7年目の25歳。ブラジル選手の中でも、一番日本語が堪能で、フランサ選手とポポ選手の通訳をかってでるほどでした。日本語で話しかけても、「アー、ソウソウ」と日本語で相槌を打つ様子は、日本人選手と変わりないくらいです。
そして、ロビンソンGKコーチの今季限りでの契約終了。
本日の午後にリリースを出しますと木村通訳を通じて伝えたところ、サポーターの皆さんに自身のコメントを伝えて欲しいとのことでした。
「今回の契約終了は、チームと話し合って、自分自身で決めたことです。ブラジルにいる家族のことを考えて、ブラジルに戻ることに決めました。2年間、柏レイソルで過ごせたことを本当にありがたく思います。そして、一緒に戦ってくれた選手とスタッフ、サポーターのみなさんに心から感謝しています」
温和な表情で、そう語ってくれました。頑固で不器用で、厳しくて優しいロビンソンコーチ。GK陣も「ホブソン、きつ過ぎるよ?」と時には愚痴を呟きながら、「え、まだ練習あるの!」と時には驚きながら、それでも練習が終わると「ホブソン!」とコーチと選手の間柄を超えて、気軽にちょっかいを出す光景がいつも見られました。
こうしたリリースを出さざるを得ないことが、シーズンの終盤を否が応でも意識させます。
シーズンは終盤。
でも、これで終わりじゃない。
明日は、Jリーグ最終節。
でも、天皇杯が残っていますし、
柏レイソルは続いていきます。
「去年の最終節は、アウェイ磐田戦で0-4で負けた。今年は、勝って、気持ちよくリーグ戦を終えよう」と石崎監督。
アレックス選手の1年の集大成を、
ロビンソンGKコーチの2年の集大成を、
石崎信弘監督の3年の集大成を、
それぞれの選手、スタッフにとっての今季までの集大成を、
今後も続く柏レイソルの2008シーズンの「UNIAO!」を、
明日の神戸戦で、
思う存分披露してくれるはずです。