2008年12月15日

着席

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担当:桜林 舞

「みんな、いい雰囲気で練習やっているよね?」
と呟いたのはこのお方。

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午後練習が行われたスタジアムのメインスタンド側の西日の眩しさに、思わず目に手をかざす下平スカウトです。

木村エクイップメントに「バックスタンドなら眩しくないですよ」と突っ込まれて、「いや、バックスタンド行ったら凍えてさ?」と青森県出身の下さん。


そう、今日は「寒い」というよりも「冷える」という言葉がぴったりの一日でした。その寒さは、スタジアムの端に行くと、より顕著に。日陰と日向の間には霜の降りているところとないところの境界線が。。。

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芝生のメンテナンスをしてくださる習和産業さんも「気温が低くて、全然芽がでないんだよ?」と冬芝の種を混ぜた土で目土(めつち)をしながら、仕方がないねの表情。

そんな中でも選手たちは元気いっぱい。施設休館日にあたる月曜日の練習とあって、練習見学の方はいらっしゃいませんでしたが、青空一色の日立台には選手とスタッフの声が高らかに響き渡っていました。

フィジカル中心の午前練習を練習グラウンドで行い、午後は14時からビデオミーティングからスタート。スタジアムでの午後練習には、あまりの西日の強さに選手たちも「本気でボールが見えない?!」と困った声も上がっていましたが、石崎監督のもとでのボールトレーニングは今日も笑いが絶えません。

なかでも白熱していたのは、ドリブルのないバスケットボールのように、手を使ってボールをパスしていき、ミニコートの両端に立てられた4つのパイロン(赤いコーン)を、ボールをぶつけて倒すというゲーム。黒とピンクに分かれた選手たちが上半身をひねりながら、いつもの足技ならぬ、手技を競っていました。北嶋選手が狙い済ましたボールでパイロンを倒し、「キタジ、ミラクル!」の歓声を浴びていました。

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その後行われたのは赤と黄色に分かれてのパスゲーム。イーブンで進んだ最後の最後に、大谷選手のパスを渡部選手が受けて、歓喜に湧く黄色チームです。

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そして、〆は全員参加のシュートゲーム。ここでもドラマが待っていました。3本目、4本目とトライするほどに、シュートを決めていく選手たち。最後は、山根選手と永井選手の一騎打ち。

先攻山根選手が外して、後攻永井選手も外して、もう1回戦。山根選手のラストシュートを菅野選手がゴール正面に弾くと、「まだある、まだある」と外野の声。山根選手、2度目の正直で枠を捉えますが、これまた菅野選手がゴール正面に落とします。2度目の「まだある、まだある」の声に、3度目の正直で右足を振り抜く山根選手。これまた菅野選手に弾かれますが、なぜかボールはまたもやゴール正面に転がります。そして山根選手の4度目の正直ゴールが決まり、笑顔がこぼれるイワオさんでした。

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続く永井選手のシュートは桐畑選手の好セーブに弾かれますが、ミドルレンジに転がったボールに「いっちゃえ、いっちゃえ」と起死回生のチャンスが与えられました。永井選手、決死のダッシュでボールに追いつき、渾身のミドルシュートを放ちますが、これは惜しくもゴールマウスの左へ。「やってもた?!」となぜか関西弁で頭を抱える永井選手でした。

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リーグ最終節も、
入れ替え戦も、
最後にドラマがありました。

クライマックスは、
これからです。

ブザーが鳴るまで、
席はお立ちにならないよう、
お願い申し上げます。