幸せの青い鳥
担当:桜林 舞
リーグ戦の札幌戦(@札幌)、天皇杯の京都戦(@富山)、広島戦(@岡山)に続き、本日4度目の前々泊。FC東京戦(@静岡)に、メンバーは出発していきました。現地に2日前に移動した場合、今のところ3戦全勝!「これで勝ったら、国立にも前々泊しなきゃいけないじゃんね!」とシニカルなコメントを発したのは山根巌選手。ちまたでは「ゲンカツギ」と言われている面もあるようですが、ゲンでもなんでも、担げるものは担いでいきたいものです。
スタジアムで行われた午前練習。「人形より高く飛んで!」という古邊フィジコの声が響きます。その言葉通り、人形よりはるかに高い打点でヘディングを決めるのは、酒井選手。大津選手と大島選手と3人1組となって、トレーニングです。
昨日に引き続き、青空に包まれたスタジアム。昨日よりは風もなく、陽の当たる場所は暖かさを感じるものの、バックスタンドの日陰は寒さに震える温度だったと思います。それでも、多くのサポーターの皆様に練習見学にご来場いただきました。
ファンサービスゾーンは、年末にも関わらずリーグ戦シーズン中かと思われるほど賑わっていました。お目当ては、もちろん選手であり、コーチであり、そして、やはり我らが石崎監督です!
馴染みのあるサポーターの方から、初めて日立台を訪れたサポーターの方まで。プレゼントに、サインに、写真撮影、そしてチームや選手についての語らい。スタジアムを出てから、取材陣のもとにたどり着くまで、1時間強。にこやかに朗らかにサポーターとのふれあいを。楽しんでいました。13時に出発とあって、短めに終えていただくようサポーターの方にお願いしにいくと、「まぁまぁ、そんな固いこと言わんでもええじゃろ?」と、逆に監督がおっしゃるほど。「サポーターがチームを育てる。そのサポーターにきちんとファンサービスをするというのは、ワシのポリシーだからね」と石さん。
石さんの左肩、写真に向って右側の肩に水色の小さなシールが貼ってあるのが見えますでしょうか?「サポーターにもらったんじゃよ。洗濯すると取れちゃうんだけどね」と笑いながら石さん。
その正体は「幸せの青い鳥」。
メーテリンクの童話の青い鳥のあらすじをご存知ですか?チルチルとミチルが(夢の中で)見つけば幸せになれるという青い鳥を探しに、『思い出の国』『夜のごてん』『ぜいたくのごてん』『未来の国』などいろんな国に出かけます。それぞれの国に青い鳥はいたのですが、その国をでると違う色の鳥になってしまったり、死んでしまったり。諦めた二人が目を覚ますと、家の鳥かごには青色の羽根が入っていました。幸せは外にではなく自らの内に、気づかないだけで近くにある、というお話です。
天皇杯の勝利を祈願してのプレゼントだったのかもしれません。
しかし、青空のもとスタジアムで練習ができたり、サポーターの方に囲まれて「頑張ってください」と声をかけられたり、「今日も疲れたね」といいながら長風呂をしたり、例えば選手にとってはそういう当たり前の日常が。
声を枯らしてレイソルを応援したり、時には「なにやってんだよ!」とテレビに向って怒ってしまったり、好きな選手が元気にプレーする姿を見たり、サインや握手をしてもらったり、例えばサポーターにとってはそういういつもの時間が。
実はすべて『青い鳥』なのかもしれません。
「特に願掛けやゲンカツギ、ジンクスめいた事はしない」と言っていた石さんですが、このさいですから、ガンでもゲンでも、掛けられるものはなんでも掛けていきましょう!
国立への道が、
自らのうちにあるものならば、
青い鳥が導いてくれるはずです。