2009年8月 7日

遠くの仲間から

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担当:大重正人

今日はまずブラジル留学に挑戦中の酒井宏樹選手から、強化部宛にメールが届きましたので、ご紹介します。

『ブラジルに来て、もう少しで2か月になります。着いてまず思ったことは今までどれだけ自分が恵まれていたかってことです。たぶんブラジル留学をしにきた日本人はみんなそう思うはずです。部屋も決していいとは言えないし、スパイクとかも日本の選手は支給されているのに対して、ブラジルの選手は自分で買っています。練習着に関してもほんとの一流クラブじゃないとピステとかジャージはないし、テーピングなんて巻いてもらえません。

でも自分はブラジルに来てよかったと思っています。最初はグラウンドの大きさやサッカー観の違い、言葉などに戸惑いを持ちましたが、今ではどれも上手くいってるような気がします。ブラジル人はみんな明るくて、よく話しかけてくれるし上下関係がないから全ての選手がひとつになってるって感じがします。だからサッカーに関してとてもやりやすいし、プレーの食い違いがあっても言いたいことを互いに言えます。これは日本に帰っても年齢問わず続けていきたいと思います』

どちらかといえばおとなしい方だった酒井選手ですが、地球の裏側で遭遇する未知の体験をどんどん吸収して、精神的にもサッカー選手としてもみるみる成長しているのではないでしょうか。互いに言いたいことを言い合える。チームとしてあるべき姿、振る舞いのひとつですが、日本はなかなか実践しにくい環境かもしれません。これまでの殻を打ち破るような発言が、とても頼もしい! 相棒の武富選手からの便りは、また後日お知らせできればと思います。

さて今日は午後からのトレーニング。紅白戦が行われました。先日の神戸戦で負傷した古賀選手や大谷選手の姿はピッチにありませんが、それでも山根選手が戻り、ポポ選手も戻ってきました。ネルシーニョ監督が、もう一度選手の能力や適性を判断し、チームのベースを固めていく毎日です。いたるところの球際で激しくぶつかりあい、味方に対しても厳しく要求する声もありました。

この前の日曜日から、もう5日が経ちました。あっという間に毎日が過ぎていきます。これまで、当たり前のようにそばにあったものが、いきなりなくなってしまうこともあります。柏から離れた今も、レイソルのことを心配し、案じている仲間がたくさんいます。だからこそ、いま身を置いている今日の1分1秒を、仲間と同じ目的に向かって戦える今を無駄にはできません。明日土曜は午前練習1本、日曜はオフとなっていますので、週末に練習見学のご予定を立てている方はお気をつけ下さい。

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