2011年7月10日

さわ

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

予想はしていましたが、やはりベガルタの守備は堅く、カウンターは鋭かった。そして6月5日の試合とまったく同じように、後半アディショナルタイムまで0-0という拮抗した時間が続きました。「今日はカウンターの質は相手のほうが上だった」と大谷選手の言葉通りだったと思います。さらにボールを奪っても、なかなかキープできず相手に奪われてしまうことが繰り返され、メンタル的にも相当厳しかったことでしょう。

ハーフタイム。ネルシーニョ監督も「今日勝つのは、試合の流れを読める選手、我慢強い奴だ。忍耐だ」と選手たちに説きました。そのとおり、レイソルの選手たちは最後まで耐え抜きました。試合後、みんなの口から「0-5」という前節の結果が繰り返されました。並々ならぬ気迫でベガルタのスピーディーで多彩な攻撃に立ち向かい、最後の最後のチャンス。右サイドから水野選手が運んで、酒井選手へ。その外をオーバーラップした栗澤選手の献身的なフリーランで、酒井選手がゴール前をみすえる間合いが作られました。

110709_sawa1.jpg

「決めてくれる人がいてこそのアシストですから」とサカイは笑顔で感謝を述べます。待ち構えていたのは、澤昌克選手でした。「相手選手も自分をしっかりマークしていたんですが、足が滑ったのか、気が付いたらチャンスでした」。「ゴールを決めたら、ベンチへ走ろうと決めていました。とにかくチームみんなの顔が浮かんで、試合に出たくてもなかなか出られない仲間がいて、友がいますから」。誰よりもピッチを駆け回り、球際で身体を張る。仲間のために尽くせる澤選手だからこそ、そんな言葉が自然と出てくるのでしょう。でも「これでサカイの株がまた上がったよ。明日の見出しも『酒井、ナイスクロス』だね」とユーモアも忘れていませんでした?

110709_sawa2.jpg

「今日、コパアメリカを見ていて、ペルーが勝ったんですよね。昔の友達が頑張っている姿を見ていて、すごく励まされました」。ペルーで道を切り開いた縁、今日は彼が活躍すべくして活躍した試合でしたね。去年生まれた愛息・勇志くんのために、指しゃぶりのパフォーマンスも決まっていました!

そして満員の日立台、レッツゴーカシワの歌声と手拍子が、柏の街にも響き渡ったのではと思うほど、最高のスタジアムの雰囲気でした。さあ次は早くも水曜日、サンフレッチェ戦です。この雰囲気のまま、また共に闘いましょう!熱い夏、燃え盛った一日、本当に応援ありがとうございました。

110709_sawa3.jpg