2011年7月11日

キタジの魂

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

あまりに劇的だった、先週末のベガルタ戦。熱く燃え盛った勝利の余韻をのこしたまま、水曜のサンフレッチェ戦に挑みたいところです。今日は、ベガルタ戦先発選手は午後のリカバーのみ、それ以外の選手は、午前がフィジカル、午後は4対4と2グループに分かれてトレーニングとなりました。午前のフィジカルは、猛暑の中、今日もダッシュを繰り返す厳しいメニュー。しかし全員が身体をいじめぬきます。ベガルタ戦で後半に勢いをつけてくれた水野選手も必死の形相で走り抜きました。

110711_mizuno.jpg

ベガルタ戦、澤選手の決勝ゴールまでの道筋は、北嶋選手のあきらめないスプリントランがあったからこそ生まれました。「先週のシャトルランがんばったからだよね!」。思えば、先週のトレーニング。「もう動けない...」とクラブハウスの前で大の字になるほどの練習をこなした成果でしょう。「奪ったあともゴール前まで行って、相手DFの注意を少しでも引き付けられた。でも決めてくれた澤あってのことです」。

今夜、22時55分から、NHK「アスリートの魂」で、その北嶋選手のドキュメントがついに放送されます。そのオファーを受けたときは、北嶋選手がゴールを重ねたときでした。「北嶋選手とはいえ、今後試合に出られないこともあるかもしれません。それでもよろしいですか」と確認をしたところ、「それでも大丈夫です!」。この1か月の戦いをすべて収めるときっぱりとお答えいただきました。

撮影が始まった6月。マリノス戦でゴールを挙げ、快調なスタートでしたが、チームの大敗もあり、連戦のさなかで2試合出場なしということもありました。甲府、大阪と遠くアウェイにも駆けつけていただき、「今日キタジは先発ですか?」と期待をこめられた試合前のごあいさつには、少し心が痛みました。でもチームのためになろうとベンチで声をはりあげる姿も、キタジのレイソルでの戦いにおける同じ一日です。「出られない時でも、仲間を盛り上げることは意識しなくてもできる。そこは自信を持っています」と胸を張るキタジの姿を見ていただけたと思います。

仙台戦前のトレーニング。主力組に入る姿を見てディレクターの方とお話ししました。一度メンバーから外れながら、また先発のチャンスをつかもうとしている姿に「この1カ月だけでも、彼の人生のようですね」と多くの山を乗り越えてきた道のりを重ね合わせていました。そして仙台戦での勝利を引き寄せた、90分を越えてからの激走。取材クルーの皆さんの熱意とキタジの激闘が結び付いて完成した30分間のドキュメント。今から放送が楽しみでなりません。改めまして、、、今夜22時55分から、NHK総合で放送されます。

110711_kitaji.jpg

最後に明日のトレーニングも非公開となりますので、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。