2011年7月13日

門出

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担当:河原 正明

 時計が90分を過ぎ、アディショナルタイムも残り1分を切る。相手の最後の攻撃をカットしたボールがレアンドロ選手の足元へ。刹那、振りぬいた足元から放たれたボールはフリーの工藤選手に渡ります。これを冷静に決めて、3点目。今日の勝利を決定付けたゴールとなりました。これで前節の仙台戦に続くホームで2連勝、勝ち点を34に伸ばしました。
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 立ち上がり早々に、相手のエース・佐藤選手にスキを突かれ先制を許すイヤな展開。しかし、この男が戻ってきていました。レアンドロ選手。失点から3分後、右足から放たれた放物線は、日本代表GK西川選手の手の届かないところに「ストッ!」と落ちました。4試合ぶりのゴールは貴重な同点弾、これでチームには勢いが出てきました。
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 続く、17分にはキタジ、セットプレーで近藤選手のヘッドはポスト、さらにはGKにセーブされた増嶋選手のシュートや、レアンドロ選手のバー直撃弾など「あと一歩」が届きません。

 しかし、後半10分、再び日立台に歓喜の声が響きました。澤選手が粘って粘ってそして丁寧に送ったパスが北嶋選手の足元へ。これを流し込んで逆転!その後は、アウェーで連敗はできない、と勝利を狙う相手の攻撃を受ける場面もありましたが、GKスゲを中心にDF陣が奮起して追加点を許しません。そして、冒頭の場面が訪れたのでした。これでホームで連勝、次は週末にアウェイ・等々力に乗り込んでの川崎戦です。連戦ですがぜひ、スタジアムでのサポートをよろしくお願いします!
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 この夏、レイソルアカデミーのU-12、U-15、U18の3カテゴリーが、それぞれ全国大会に出場を決めました。今日の試合前、クラブ初の「アカデミー壮行会」をピッチで行いました。ピッチ下で見ていた相馬選手は「俺もU-12、U-15、U18と3回も出場したのに、こんなのなかったですよ!」とうらやましげでした。
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 ピッチにずらっと勢ぞろいした、総勢約130名のアカデミー生を代表して挨拶をしたのは秋野央樹選手。前節・仙台戦でU-17W杯ベスト8の報告会に続いての登場となりました。取材とかは少し苦手、と以前に話していましたがいざピッチに立つと「レイソルの誇りを持って、精一杯頑張りたいと思います」と堂々としたスピーチでした。
 その後はスタジアムを一周。1列で廻ったので、ちょっと列が長くなりましたが(笑)、最後はゴール裏からも気合を注入してもらいました。「サポーターに『頑張って来い!』と励まされるのは良い経験ですよ」とはU-15酒井コーチ。自身の現役時代もそうだったように、サポーターの力は大きいのです。
 アカデミー出身の大谷選手からは「小6、中3、高3には最後の夏の大会。何とかいい結果を残したいとは思うだろうが、まずはサッカーを楽しんで欲しい。今のレイソルの力ならどのカテゴリーも良い成績が出ると思うので、頑張ってください!」とエールを贈ってくれました。来週末、23日のU18 クラブユース選手権大会からいよいよスタート。兄貴分のトップチームに続けと、夏のアカデミーの活躍にもご注目ください!
 
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 さて、本日村上 佑介選手の新潟への移籍を発表しました。「こんなに急に話が進むとは思っていなかった」と本人も驚くほどの急な決定となり、また今日中に早くも新潟に向かうということで、本来ならば皆様の前でご挨拶をしたかったのですが、急遽試合前の「ふれあいタイム」に出演しました。出発時間ギリギリまで、名残を惜しむようにサポーターの方と触れ合っていたムラ。「今までで一番辛かったのは昨季のケガ」と話していましたが、チャンスが巡ってはケガという繰り返しの時期でも、嫌な顔ひとつもせず選手を取りまとめる選手会長という重責を3年もの長きにわたり担ってくれました。人望厚いムラならではの人柄で、いくつもの事業でサポーターとのクラブとの橋渡し役を買ってくれました。新潟で心機一転、男・村上の捲土重来を期待しています。今日の勝利はムラへの送別の1勝となりました。いままでありがとう!そして頑張れムラ!!