2018年12月22日

チームオフに入って

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担当:大重正人

リーグの最終戦から時間があいてしまい、申し訳ありませんでした。この間、クラブであったこと、広報として対応したこと、出向いたことなど、改めてお知らせしたいと思います。

まず何より第一に、来シーズンのコーチングスタッフが決定しました。ネルシーニョ監督が2014シーズン以来、5年ぶりにレイソルに復帰してくれることになりました。さらに前会就任時に監督を支え、Jリーグ、天皇杯、ナビスコカップと数々のタイトル獲得に深くかかわった井原正巳コーチも復帰します。そして現役を引退した栗澤僚一選手が新任コーチとして、そしてブラジルからディオゴ フィジカルコーチ、昨季に続き、松原コーチ兼フィジカルコーチ、井上GKコーチ、岡村テクニカルスタッフと、7名の布陣で挑むことが決まりました。

クリについては長年の現役を終えた直後にインタビューも受けました。すでに一部公開されているサッカーサイト「サカノワ」、来年早々にはエルゴラッソにも掲載予定です。エルゴラ恒例の「マイベストイレブン」、クリが選んだベストチーム、どうぞお楽しみに!

Jリーグ各クラブのなかでは移籍のリリースが相次いでいます。レイソルからは、まず増嶋選手のジェフへの期限付き移籍延長をお知らせしました。今年は同じJ2のカテゴリー、J1昇格を争うライバル関係となりますが、同じ県内のクラブでこの千葉のサッカー熱を盛り上げられればと思います。公式戦には出場制限がありますが、プレシーズンマッチには適用されませんので、今年は日立台でその雄姿を見られるかもしれません!

そして鈴木大輔選手を送りだすことになりました。個人的なことを言わせてもらえば、ただたださみしいし、残念だし、このレイソルのユニフォームを来年以降も来てほしいと心から願っていました。ただ降格してしまったという事実があり、ダイスケのキャリアや思いについても理解しているし、新潟から柏、柏からスペイン、スペインから柏へ。常に選んだ場所でベストを尽くし成果を残しながらもそこに留まらず、常に上を目指して安住せずあえて厳しい道を選んでいくのがダイスケらしさだと思っています。

9月、レイソルが最も苦しかった時期に、柏に戻ってきてくれたことに本当に感謝しています。常にポジティブで弱気なところなどなく、周りを鼓舞しながら必死に懸命に、J1残留のために持てるものをすべて出してくれました。ダイスケが戻ってきてくれたから、チームは最終戦までバラバラにならず戦うことができたと思っています。短い間だったけど一緒に戦えたこの秋は濃密な時間でした。日立台のサポーターの前で決めたガンバ戦のゴール、本当に嬉しそうでした。レイソルも、ダイスケと対戦できる場所にまた戻らなければなりません。彼に負けていられません。

17日にはヤフー本社へ、スポーツナビ主催のJリーグとBリーグ合同の広報研修会へ、18日にはJリーグアウォーズに行ってきました。アウォーズにはカップウィナーとして、湘南ベルマーレの全選手が来ていました。ルヴァンカップの準決勝を思い出すと、自分たちがその場に立つチャンスがあったと改めて悔しさが沸いてきます。一方で、晴れやかな表情だったキャプテンのカオルや、アキ、ユウスケには心からおめでとうの言葉を贈りたいです。期限付き移籍中の2人の去就をはじめ、来季の編成についてはメディカルチェックや正式契約など手続きが完了次第、タイミングが来ましたら、すみやかにお知らせさせていただきます。

最後に、来年1月15日火曜日の19:30から、今年も柏市民文化会館で新体制発表会を開催します。新チームの始動のタイミング、トレーニングスケジュールの関係で平日の夜の開催となりますことをお詫び申し上げます。監督以下、新加入選手、新ユニフォームのお披露目などをおこないます。今回もファンクラブ会員向けのイベントで、2018年か2019年の会員様がエントリーいただけます(同伴1名可)。定員1200名を超えた場合は抽選とさせていただきます。12月25日から1月6日までが受付期間となっておりますので、下記リンクより内容などご確認の上、どうぞお申し込みください。
https://www.reysol.co.jp/news/fanclub/001528.html

2018年12月 1日

ガンバ戦

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今日も、岩瀬健監督と選手たちはセレッソ戦と同じくすばらしい戦いを見せてくれました。ガンバ大阪の9連勝を止め、4得点の快勝。「残り2試合を勝つ」。岩瀬監督は選手やサポーターの皆さんと交わした約束を果たしてくれました。立ち上がり早々はビルドアップで優位に立ち、セットプレーから「最終戦で点を取りたかった、気持ちが乗り移ったゴールだった」という鈴木選手のヘッドで先制。その後、整備されたガンバのプレッシングで少し主導権を失いかけましたが、その状況でも次の手が準備されていて、全員で共有していたからこそ不穏な雰囲気にはなりませんでした。前半終了間際の瀬川選手のゴール、後半開始早々の中山選手のゴールで3-1とし、そしてクリスの超ロングシュートが美しく決まると、勝負の大勢を早々と決めました。

「この前も、今日も、レイソルは本当に強かった」。メディアの方も今季初の連勝を果たしたレイソルのチームを大きく称えてくださいました。残留を懸けた試合、残留の可能性がなくなった試合、こんな状況でこれだけの闘志や連帯感を出せた選手たちが、どうしてJ2降格しなければならなかったのか。結果的に、16位や15位のチームと勝ち点2差です。選手たちは迷い、まるできっちり武装している相手に対して戦う気持ちはあっても素手で戦うしかないような、試合を迎える準備ができていなかったと感じる試合もありました。今日、これだけすばらしい試合をしたのに、岩瀬監督や大谷選手、そして引退する栗澤選手がサポーターの皆さんに謝罪することになったのか。サポーターの皆さんがブーイングしたり、涙するような状況にしたことは、いったいクラブは何をやっていたんだ、辞めろ、と言われるのも当然です。いつからどこから進むべき道をそれてしまったのか、まずきちんと受け止めること、猛省すること。まずそこからなのです。今の柏レイソルは。本当に申し訳ありません。

【岩瀬監督】
ファン・サポーターの皆様、スポンサー、パートナーの皆様、柏レイソルを支えてくださる全ての皆様、1年間ご支援ご声援を本当にありがとうございました。ACL、Jリーグ、天皇杯、ルヴァンカップと目の前にある全ての試合を勝つために選手・スタッフ取り組んで参りましたが、皆様の期待に沿うような結果を残せず、大変悔しく思っております。しかし、最後の2試合で選手たちがピッチで見せたものは必ず今後の柏レイソルにつながると信じています。どうか引き続き今後とも柏レイソルへご支援ご声援をよろしくお願いいたします。1年間本当にありがとうございました。

【大谷選手】
今シーズンも柏レイソルを応援していただき、本当にありがとうございました。結果は皆さんの声援や期待を裏切るようなことになってしまい、本当に申し訳なく大きな責任を感じています。昨年のリーグ戦4位以上、そしてACLでは獲ったことのないタイトルを取ろうと戦ってきましたが、なかなかチームとしてここまで連勝がなかったように波に乗れず厳しい戦いになってしまいました。2度の監督交代がありましたが、なかなかチームとしてかみ合わずにこのような結果になってしまったのは全てにおいて足りないことがあったからだと思います。来シーズンはJ2での戦いになりますが、非常に厳しく難しい戦いだと思いますが、必ず1年で昇格できるよう戦いたいと思います。そのためにサポーターのみなさんが一緒に戦ってくれたら心強いです。今シーズン本当に苦しい試合ばかりだったと思いますが、最後まで応援していただき本当にありがとうございました。

【栗澤選手】
まずは引退のご挨拶の前に、今シーズンJ2降格してしまい申し訳ありませんでした。いつもどんな時も一緒に戦ってくれたにもかかわらず、このようなことになってしまい、すみませんでした。私も責任を感じています、本当に申し訳ありませんでした。今シーズンのレイソルの戦いを見て呆れてしまったという人もいると思います。レイソルのことが嫌いになってしまった人もいると思います。しかし、来年1年でJ1へ上がるためには、みなさんの力が必要なんです。皆さんの力を貸してください。一緒に戦ってください。よろしくお願いします。

私としましては今年で引退しますが、レイソルでの10年半、苦しい時もありましたが、それよりも皆さんと一緒に多くのタイトルを獲り、スタジアムで一緒に喜びを分かち合えたことが何よりも思い出として残っています。いつも応援していただきありがとうございました。感謝しかありません。素晴らしい経験と素晴らしい思い出をありがとうございました。今思えば2009年のJ2降格の時も、みなさんがチームを見捨てずに最後まで一緒に戦ってくれたおかげで、ついてきてくれたおかげで、1年でJ1復帰を果たすことができたと思っています。そして、その後のタイトル獲得にもつながったと思っています。残念ながら今回同じ状況になってしまいましたが、クラブ、選手、そしてファンの皆さんが一緒になれば必ずこの苦しい状況を乗り越えていけると信じています。今後とも柏レイソルのことをよろしくお願いいたします。

普段はなかなか言えないので、タニに感謝の言葉を伝えさせてください。レイソルに来て10年半、ボランチとして一番やりやすく安心感があったのはタニでした。いつも隣で助けてくれて本当に一緒にいて心強かったです。そんなタニの練習での振る舞いや姿勢、試合で活躍する度に俺ももっと頑張らなくちゃいけないんじゃないか、もっとできるんじゃないかと、そうさせてくれたのもタニでした。レイソルに来て、選手として成長できたのもタニの存在が大きかったと思います。本当にありがとう。これからもキャプテンとしてレイソルをよろしく。

最後になりますが、大学を卒業して強化指定も入れて、4年半お世話になったFC東京のスポンサー、関係者、ファン・サポーターの皆様、10年半お世話になった柏レイソルのスポンサー、関係者、ファン・サポーターの皆様、一緒に戦ってくれた選手、スタッフ、家族、両親、そして私を支えてくださったすべての方に感謝したいと思います。本当に15年間ありがとうございました」

柏レイソルの一員として勝ちたい、頑張りたい、そう思ってすべてをささげてくれた選手やスタッフ、サポーターの皆さんに対して、柏レイソルというクラブに価値を感じていただけるのか。クリが最後に残してくれた言葉に恥じないクラブでなければと痛感しています。今シーズンのご声援に感謝を申し上げるとともに、お詫びしてもしきれないとはわかっていますが、それでも本当に申し訳ございませんでした。