2019年3月13日

鳥栖戦

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担当:大重正人

0-1。直接フリーキックで喫した失点を最後まで取り返すことができず、リーグ戦カップ戦合わせて5試合目での初黒星となりました。サガン鳥栖の今日のメンバーを見れば、さすがJ1チームという布陣。元レイソルの藤田選手はサイドバックではなくセンターバックとして出場。持ち前の身体の強さ、そして走力を遺憾なく発揮していました。そして2トップには豊田選手と金崎選手。Jリーグ屈指のタレントが、このカップ戦に出場しているというところに相手の層の厚さを感じさせます。

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サガンと言えばロングボールのイメージが強いですが、ターゲットの豊田選手を目がけてくるボールは、レイソルの上島選手が先週のFC東京戦同様に持ち前のヘディングの強さを発揮。またその周りを衛星的に動く金崎選手のキープ力、サイドに流れてのボールの引き出し方など、なかなか潰しきれない場面もありましたが、しかしその強力2トップに対し、レイソルの5バックが決定的なシュートを打たせなかったのも事実です。チャレンジ&カバー、スライドなど全員が集中力を保って、しっかり守り続けました。

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ただ攻撃では、思うように進められませんでした。ネルシーニョ監督は「前半なかなかビルドアップが機能せず、相手が前線からプレスをかけてくる中でうまくボールを捌くことが出来なかった。相手のプレッシャーをもろに受けたことでクリス(クリスティアーノ)が前線で孤立してしまい、江坂、ガブリエルが攻撃参加出来なかった」と振り返りました。古賀選手も「前回のFC東京戦は上手くいったが、今回プレッシャーをかけてくる相手に対して剥がせなかった。その辺は監督に言われたことを表現するだけじゃなくて、ピッチの中で起きている状況を理解しながら、自分たちで変化を起こしていかなければと思う」と反省と今後の改善へ向けての思いを話しました。

監督が修正点を伝えて送りだした後半。その矢先にうけた直接フリーキック。原川選手のプレイスキックはJリーグでも屈指で、あの場面あの位置でのファウルは、0-1で終わったという結果的に見ても何とか避けなければいけないものでした。ただその後は、レイソル復帰初戦となった小林祐介選手がピッチに入り、ビルドアップからボールがスムーズに動くように。上島選手のフィードからもチャンスを作り、攻撃のテンポを上げます。

しかし、レイソルサイドからすれば、さあここから!というところで、フラストレーションの溜まるプレーの止まり方が何度かあったように思います。一方で、相手のこの試合に勝ちたいという思いの強さがすごく表れていたとも思います。先行した1点を絶対に守り抜いて、何が何でもこの試合をものにするということが徹底されていました。勝利への執念、気迫という面では我々も常に忘れてはならないもので、相手を上回る思いの強さがあって初めて、J1へ復帰するという目標に近づいていけるものだと思います。

今日は風が強く、9.4度という気温よりも体感温度はもっと低かったと思います。そんな中でもスタジアムに駆けつけてくださった皆さんには勝利でお返しすることができませんでしたが、90分懸命に戦った選手たちに激励の声や拍手もいただきました。今日の敗戦を、次の勝利に。ここからは17日アウェイ京都、23日ホーム岡山、30日アウェイヴェルディとリーグ戦が続きます。J1昇格へ着実に進んでいけるようチーム一丸となって戦ってまいります。引き続きのご声援どうぞよろしくお願いいたします。そして今日の応援、ありがとうございました。

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