2019年3月30日

ヴェルディ戦

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担当:大重正人

ヴェルディがしっかりとブロックを作って守備を固めてきたこともあり、レイソルは立ち上がりからボールを握りました。鎌田&染谷のCBコンビの間に大谷選手が下りながら、相手の2トップのプレスをいなし、そしてサイドから敵陣へとボールを運びました。そこに右サイドはガブリエル選手に小池選手が加わり、同様に左サイドは瀬川選手に古賀選手がサポートして、敵陣深くから攻め入る時間が続きました。

迎えた37分、メイン側のタッチラインをボールが割りました。レイソルの選手やベンチのリアクションからすれば、マイボールだったと確信に近いものを感じましたが、判定は相手ボールでした。そこからレイソルの左サイドで起点を作られます。この流れで決まったら嫌だな、、、と予感した瞬間、ヴェルディの林陵平選手がダイビングヘッド。レイソル時代にも見せたこれぞストライカーというニアへの飛び込みを許し、先制点を与えてしまいます。

あれだけ押し込んでいて、マイボールと思ったスローインの流れからの失点。気持ちの切り替えができていなかったのか、キックオフから相手に渡ったボールに激しくチェックするも2度外されて、GKと1対1に。中村航輔選手の果敢な飛び出しで身体に当てたものの、ゴールラインに向かうボールをDFがクリアしきれず、立て続けの失点。終わってみれば、前半に与えた相手のシュートは3本、後半は0本。対するレイソルは前後半で21本。1試合90分ある中で、うちが88分ほぼほぼゲームを支配している流れの中で、たった2分間集中を切らしてしまってその2分を突かれて敗戦を喫してしまった」。監督の勝利への執念、勝ち点3を落とした悔しさ。会見やロッカーで発した言葉、その思いが大きく深く伝わってくる言葉でした。

「横パスばかりになっていた。前にボールをつけてチャンスを作っていかなければいつまでたっても得点は生まれない」。ハーフタイムには選手たちをこう鼓舞して送り出しました。2点のビハインドを負って、当然リスクも犯しながら、敵陣へどんどんと攻め入り、圧倒する後半でしたが、5バックになって守備の意識を強める相手に対し、大谷選手の左足ボレーがゴールマウスにヒットするなど、どうしても1点が遠い試合でした。こうした試合のあとによく言われることですが、「これをなぜ前半からできなかったのか」。我々はチャンスを逃し、そしてワンチャンスをものにして先制し、そして畳みかけた。前半から試合を仕留めるような、そんなパワーや迫力を今後の戦いで出さなければいけない。そう感じさせられました。

終了間際。後半はレイソルサポーターの前で写真を撮っていました。眼前でクリスが空いてDFと競り合い、相手に当たってボールがゴールラインを割ったように見えました。2点ビハインドだけど最後まで反攻を信じ、コーナースポットへ向けてボールを転がし、カメラを構えようと思ったところ、判定はゴールキック。えーー!?という声も出ないぐらいに驚いてしまいました。前半の失点直前もそうですが、瞬間瞬間の判断でどうしても見えていないこともあるんだろうとも思いますし、ピッチの中では倒れた倒された、当たった当たってない、で選手たちはいろんなシーンに直面し、葛藤を抑えながら戦っているんだろうとも思慮します。でも、シーズンを通して、どんなことが起こっても、それをすべて受け止めて、なおかつ跳ね返すような逞しい強さを持ったチームになってほしいですし、そんなチームこそがJ1に勝ち上がれるのだと思います。来たる水曜日、ホームの長崎戦まで日にちは短いですが、変わり身をぜひ見せてほしいです。

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