2019年4月 3日

長崎戦

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担当:大重正人

先日のヴェルディ戦。0-2で敗れた試合のあと、ネルシーニョ監督はこう振り返りました。「1試合90分ある中で88分間、ほぼ試合を支配している中で、たった2分間集中力を切らしてしまい、0−2という敗戦を喫してしまった」「ただ前半後半ともにうちがボリュームという意味では絶対的な支配率を持っていた」。

シュート22本を浴びせながら決定機を仕留められなかった悔しい敗戦の裏で、決して悪い試合ではなかったという思いもあったことでしょう。だからこそ、今日は前節とまったく同じスタメンの11名を選びました。その言葉に嘘偽りないことを、メンバーチョイスの時点で示し、そして今日の試合の内容、そして3-0という結果で、実証しました。

もちろんこの中間のトレーニングから監督から選手たちに向け厳しい要求がありましたし、そこでの準備を繰り返し何度もおこない、それをしっかりと全員がピッチで発揮したからこその結果です。前にボールを付けられるのに、下げてしまうことが、ここ数試合でありました。前へ仕掛けていく、テンポよくボールを運んでいく、この意識を植え付けたこと、そして前線の選手のポジショニングにも修正を加え、この試合に挑みました。

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立ち上がりからすばらしいスタートを切ると、6分のクリス→ミカのゴールインはオフサイドでしたが、その勢いのまま2分後に先制点を挙げたのは大きかったです。クリスから左サイド瀬川選手へのすばらしいサイドチェンジ、カットインからセガワらしい思い切りよいシュート、そのこぼれ球を拾った古賀太陽選手がニアをぶち抜きました。外を回れ!監督からそんな指示が以前からよく飛んでいましたが、タイミングよい献身的なランニングが最後に実を結びました。

「ヴェルディ戦が自分のところからやられてしまったということもあって、今回もう一度チャンスをもらって気持ちも入っていた。ボールに反応して振りぬくまで無心でやれた感じがあったので、ああいったシーンをもっと増やしていきたい。瀬川君がシュートを打ったタイミングも、(自分が)まだオフサイドのポジションに行っていないくらいだったので、そのまま走り抜けて周りよりも早く反応出来た。足を止めないというところが大事だと思う。練習でもあんなシュートは打ったことがないし、ニアに突き刺すなんてそんなにイメージはしたことなかったが、ああいう形を作っていけるようにしたい」。日立台初ゴール、おめでとう!!

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今日は、大谷&ヒシャルジソンのボランチコンビの出足、パスカット、読み、非常に素晴らしく、そこから一気に相手の背後を突く攻撃が光っていました。17分、大谷選手の見事なパスカットからのスルーパス。相手DF2人を後ろに走らせるようなボールを追いかけたミカ、ブロックする相手をふりほどき、長い脚でGKをかわして無人のゴールへ。これはミカにしかできない、ミカだからこそ決められたゴールです!そして前半終了間際のCKからの3点目。我々が良い流れの中で前半2点で終わってしまったとなるか、相手に3点取られてしまったと思わせるか、そこは本当に雲泥の差。結果的にもこの1点で勝負ありと言い切れるような、そんな前半でした。

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欲を言えば、後半のビッグチャンスで2点3点を加える好機もありましたが、ただ相手に1点も許さず、完封で試合を終えられたのも大きな自信になるものです。「今日の試合が、今後の目安になる」。試合後の会見で監督からこう発言がありました。間違いなく今季のベストゲーム、レイソルは強い、と思わせるような内容の試合でした。今日のイレブンは攻守に本当によく走り、ハードワークを続けていました。今日のような試合ができれば、おのずと結果がついてくるでしょう。今日をスタンダードにして、これを続けていくこと。そしてさらに上をめざしていくこと。

順位表は、勝ち点15で甲府、水戸、柏が並び、14ポイントで琉球、山形が続いています。次は、レイソル史上初の沖縄での試合、好調のFC琉球のホームで戦います。最善の準備を尽くすため、チームは金曜日に沖縄に移動し、日曜の試合後はルヴァンカップのためアウェイ仙台へ直接入ります。日立台を空ける期間が続きますが、チーム一丸となって連戦を戦ってまいります。底冷えのする寒い夜でしたが、寒さを忘れさせるような熱い応援、今日もありがとうございました!

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