2019年8月14日

天皇杯鳥栖戦

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担当:大重正人

昨日の広報日記で大谷選手のコメントを書きました。「これまでのJ2ではDFが処理にもたついてミカが決めてくれることもあったけど、J1のDFはそういったところで見せる個人の判断や技術が違う」。そのとおり今日の鳥栖のディフェンダーに決定的なミスはなく、120分間を無失点に抑えるスタミナや集中力、連携がありました。そして、わずかなチャンスを逃さないストライカーがいました。ミスを逃してはくれません。やはりこれまでのJ2の試合とは違う強さがJ1クラブにはあります。その強さを、少し忘れかけていた今、思い知らされたのは決して悪いことではなかったと思います。

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だからといって手も足も出ないような試合ではまったくありませんでした。立ち上がりからは、サガンの攻守でシステム変更を繰り返す変幻自在のビルドアップになかなかボールを奪えませんでしたが、前半途中の給水タイム後あたりから、大谷&小林のダブルボランチがレイソルセンターバックからのボールを引き出し、後半に入ってからも長い時間主導権を握れていたと思います。クリスティアーノ選手、江坂選手を投入して、さらに攻勢を強め、90分の間に決着をつけたかったという悔いが残ります。

手塚選手がボールの扱いに長けて、すばらしいキックを持っているのは誰もが知っていて、だからこそ厳しい場面でも味方からボールを託されるし、それはチームメイトからの高い信頼の証でもあります。サポーターのみなさんもそうだと思います。延長後半のフリーキック。クリスが康平に託し、そしてサポーターからの大きな手拍子と応援歌。

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あれぞ「応援」だと思いました。頑張ってほしい、頑張れ。そういうみんなの思いがひとつになっていました。ここで決めたらドラマや漫画でもありえないような場面、でも今のレイソルの調子なら、康平の左足なら入るんじゃないか、と。そう思わせた一体感でした。現実は甘くはありませんでした。決めさせてあげたかった。でも康平は、今日の試合と、日立台のサポーターからいただいた応援を一生忘れないでしょう。今日、雨と湿度を暑さのなか、120分もの長い間、一糸乱れぬ応援いただいた6000人のサポーターのみなさん。疲労と悔しさのなか、それでも選手たちへの拍手と激励をいただいて、本当にありがとうございました。

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「結果としては当然嬉しくはないが、今日戦ったメンバーが、今リーグを戦っているメンバーと変わらず同じインテンシティで、かつ戦術的なところも理解してやろうとしてくれた。その彼らの献身的な働きというものについては満足している」。ネルシーニョ監督はそう試合を振り返りました。今日、7月のJ2月間MVPを受賞したクリスが退場してしまい、この天皇杯が終わってしまったため、続く大会であるJリーグ=次節長崎戦で出場停止が課せられることになってしまいました。当然我慢してほしいところではありましたが、彼の気持ちも理解できます。今日は両チームともどうしてこんなフラストレーションを持ったままプレーしているんだろうという試合でもありました。これだけの熱戦、その点だけ少し残念でした。話がそれましたが、クリスが不在でも、今日長い時間プレーしたガブリエル選手、新加入のサヴィオ選手、ジュニオール選手もいます。中2日、次の長崎戦、非常に大事な戦いになります。

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