2019年8月26日

岐阜戦

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担当:大重正人

今日の長良川競技場には、世界的かつ伝説的なサッカープレーヤー、イタリアのデルピエロさんが来場されました。そして今季最高という9000人を超える観衆がスタジアムを埋めるなか、一方でレイソルのビジターエリアでも700枚以上のチケットが売れ、グリーンの中に映えるレイソルイエローが今日も大きなパワーを選手たちに送り続けてくれました。そのあと押しを受けて、前半7分に先制、前半で3-0とリード。後半にも追加点を奪い、終わってみれば4-0で11連勝。2位の大宮が敗れ、3位の京都が引き分け、J1昇格圏を争う3位とはさらに広がって9ポイント差。今節を終えて、これ以上ない結果を得ることが出来ました。

ただ、そのスコアとは一転して、ネルシーニョ監督の試合後は終始険しいままでした。「勝利で終えたとは言うもののもう少し得点を取るチャンスもあったし、前半浮き沈みが激しい中で非常にミスも多く、後半に入ってからもシンプルなミスが多くて、チャンスこそ作ったがアタッキングサードまでボールを持ち込むシーンがなかなか作れなかった。ゲーム全体を振り返ったときに、もう少しクオリティの部分、我々が主導権を握ってボールポゼッションするという時間帯を多く作れれば、より優位にゲームを運べたと思っている。」

今日は大きな決定機をしっかり仕留めた試合でもありました。クリスのスーパーのミドルシュート、変化をつけたセットプレー、ミカの長身を生かしたヘディング、そして相手のミスを見逃さなかったミカの2点目。「個の力で取れた得点だった」(監督)というのは、アタッカーたちがその能力を遺憾なく発揮したもので、称えられるものでしょう。

一方で監督の言葉と同じように試合後の選手たちからは反省の言葉も聞かれました。「奪ってからの切り替えでミスをしてすぐにカウンターを食らうだとか、ミスからピンチを招いていたので、そういうところはなくしていかないといけない(染谷選手)」「試合を通してイージーなミスが多かった。それは(相手の)プレッシャーが良くてとかではなくて、自分たちで流れを失うようなもったいない展開にしてしまっていた(大谷選手)」

大谷選手は先日話していたことを思い出します。「0-0の時でも、点差があいても同じようにやらないといけない。0-0の時ならやっていることが、点差が開いたらやらなくなる。そういうことがあってはいけないと思う」。今日の後半、失点していてもおかしくないシーンが4度あったと思います。そのうち2回は完全に相手をフリーにしていました。4点のリードがゼロになってしまう最悪の事態もあり得たかもしれません。

大谷選手は今日の試合後「点差を考えて自分たちでピッチの中で状況判断をしなければならないし、相手によってはあの決定的なシーンは入れられていたと思うのでそういうところを含めてゲーム運びではそれぞれがもっと良い判断をしていかなければいけないと思う。リードしていると、0-0だったら顔を出す場面で顔を出さなくなってパスコースを作るのが遅くなったり、パスコースが減ったりと緩い部分があるので、今日の試合をしっかりと振り返らなければいけない。自分たちがJ1に行ったときに今日のゲームで良かったのか、そういったところを考えながら、自分たちで締めるところを締めていかなければいけない」と話しました。

今日4点取れたから良い、11連勝できたから良い、ではない。ここで満足していてはいけないということをあらためて感じさせられた試合でもありました。J2上位のライバルとの対戦がまだまだ残っています。残りの13試合、気を緩めることなく、修正を施しながら、1試合1試合を全力で戦っていかなければなりません。