2019年9月14日

甲府戦

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担当:大重正人

後半に1-0とリードしてから、右サイドに攻めあがった瀬川選手が受けたファウル。ベンチから真っ先に飛び出して、副審の元に駆け寄ったのは、井原ヘッドコーチでした。普段から本当に温厚で、こうした時には他のコーチをなだめたり、第4審判と落ち着いて話すのが常でしたが、そんな井原ヘッドがあれだけ血相を変える姿は見たことがありません。相手の足、それもスパイクの裏がボールではなく、瀬川選手の足に当たったのを間近で見た他のコーチ、チームメイト、ベンチメンバーたち。仲間が倒れ、もっと大きな負傷になってもおかしくないプレーに対し、カードが出る以前にホイッスルすら鳴らなかったことに激昂するのは当然のことだと思います。あれがファウルでないなら、選手がケガをしないとファウルにならないのでしょうか。もし副審の目の前のプレーが目視できなかったというのであれば、VARの力を借りるよりほかないのかもしれません。レフェリーのみなさんには、何より選手の安全を守る立場であっていただきたいと思います。

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もちろん甲府は組織的で、個人の力もあり、攻守に非常にハードで、タフなプレーを90分間続けるすばらしい戦いぶりでした。ドゥドゥ選手の負傷のあとでも同じようにレイソルに危険な場面を作り続け、GK中村航輔選手の好セーブなくして、今日の勝ち点1はなかったでしょう。ただいネルシーニョ監督は、相手やそれ以外のものではなく、あくまで自分たち自身に目を向けるように、今日の試合を振り返りました。何かハッと目を覚まさせられるような言葉でした。

「今日の1-1という結果は妥当なもの。自分たちで試合を苦しくしてしまった。我々の特徴である足元できちっとボールを繋いでから攻撃の入り口を作るというところを、選手がよりこだわりを持ってやろうとせず、最終的に空中戦に頼らざるを得ない状況を作ってしまったというのが一番の問題だったと思う。後ろからビルドアップできるように、何度もポジションを取らなければいけない」と、試合を通してレイソルがなかなか主導権を握れなかったことの原因を話しました。これまでやれていたビルドアップを機能させられなかった。自らのパスミスで流れを失うような場面も散見されました。失点の場面はカウンターに出ていったところでシュートをGKにセーブされ、カウンターから戻りきれない隙を突かれたものでした。修正できることをしっかり共有して、次戦に臨む必要があります。

バス入りから最後の笛がなるまで、選手たちと同じようにサポーターのみなさんも今日の90分を必死に戦い続けてくれました。11連勝からの3試合続けての未勝利と厳しい状況ではありますが、それでも今日のように戦う姿勢を示して、残りの10試合も共に歩み進んでいただけたらと思います。アディショナルタイム、OUTになりそうなボールを歯を食いしばって追いかけた瀬川選手。この執念や必死さがあれば、必ず最後にいい結果をみなさんと分かち合えると信じています。今日も1000人以上のアウェイでの応援、本当にありがとうございました。

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