2019年9月22日

愛媛戦

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担当:大重正人

前半終了間際、嫌な時間での失点で、少なからずダメージを受けて迎えたハーフタイムでした。でもネルシーニョ監督は「動揺せずに、落ち着いてやればいい」と選手たちの心を整えました。私は正直言うと少し動揺していて、選手たちの内心がどうだったかはわかりませんが、その言葉がすっと入ってきて、後半の45分へと気持ちを切り替えることができました。「選手たちは動揺することなく、こちらの要求することに対して忠実にやろうとしてくれていた」と、勝利から遠ざかっていた期間を振り返りましたが、今日もその通り、自分たちを信じてやり続けたからこその逆転勝利だったと思います。

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サヴィオ選手のアクシデントがあり、想定外のプラン変更を強いられる中、さらに後半開始から、レイソルが誇る強力なアタッカーを3トップにして、中盤の3枚を逆三角形に。そんな大胆な作戦変更の意図を選手たちが理解し、ピッチでしっかりと表現しました。もちろん同点、逆転へとつなぐための攻撃的な布陣ではありましたが、実は相手の巧みなビルドアップに激しくプレスをかけるためのものでもありました。

「サッカーは攻撃だけでも守備だけでも語れない。両方あってのもの」と監督はよく言いますが、まさに良い守備あっての良い攻撃を、特に後半は続けることができました。アンカーとなって広範囲をカバーし、球際には果敢なスライディングで攻めの守備を見せた三原選手、そして途中出場から攻め急ぐことなくチームを落ち着かせ、攻撃と守備の抜群のバランスをとった大谷選手、この2人の働きが非常に大きかったと思います。

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そして、今日の試合が拮抗し、白熱した接戦になったのは、愛媛FCが自分たちのパスサッカー、攻撃的なスタイルを貫いたからこそ。敵将の川井監督は、自分たち選手の姿勢や健闘を称え、またレイソルの力=特に守備面を認めてくださって、試合後の会見は変な意味で受け取っていただきたくないのですが、とてもすがすがしいものでした。

また両チームのゴールキーパーが良い仕事をしたからこそ、締まったゲームになりました。ジェフ時代から何度も対戦した岡本選手は、好守はもちろん、ビルドアップにも参加したり、ゴールキックからのつなぎに果敢にチャレンジしたりと、大きな存在感を示しました。そしてわれらの中村航輔選手、味方のボールロストから1対1となる、大変に困難な場面は今日で今季3度目だったと記憶しています。そんな決定的なピンチ、過去2回は相手の好シュートを止めきれませんでしたが今日はチームを救うビッグセーブ。渾身のガッツポーズでチームと日立台のサポーターを勇気づけてくれました。

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もちろん選手を勇気づけてくれたのは、圧倒的な応援の黄色いサポーターたち。川合監督は「このスタジアムの雰囲気を含めての、柏レイソルというチームが作り上げてきたものに敗れた」という表現をされましたが、今日も前半の失点のショックを打ち消し、さらに力を与えてくれる応援がなりやみませんでした。染谷選手の魂のゴール、江坂選手のガッツポーズ。どんどん高まっていく日立台の雰囲気がチームを勝たせてくれました。

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ネルシーニョ監督は試合後、選手たちにこう語りかけました。「チャンピオンになるのは本当に難しいことなんだ」。今日の貴重な勝利で、また2位以下に9ポイント差をつけましたが、残り9試合ですがここで安堵や一喜一憂せず、また来週のヴェルディ戦に向かって戦ってまいります。来週もスタジアムでの応援をお願いいたします。

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最後に千葉県での台風被災への募金のご協力、誠にありがとうございました。柏サポーター、愛媛サポーター、両方のみなさまから20万円以上の温かいお気持ちをお預かりしております。また来週のヴェルディ戦でも実施しますし、レイソル選手会からの義援金も合わせて、送付させていただく予定です。引き続きのご協力よろしくお願いいたします。

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