2019年10月 6日

横浜FC戦

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担当:大重正人

0-0のままタイムアップを迎えるかと思われたアディショナルタイム、横浜FCのセットプレーからゴールを守れず、0-1。最低限の結果として手にしたかった勝ち点1を失い、そして昇格争いに勝ち点3を与えてしまう、厳しい結果に終わりました。前半から両者ともになかなかペナルティエリアでのビッグチャンスを作れず、一方でセットプレーのチャンスが多かっただけに、今日はそこで1点を獲れるか獲られるかの勝負だと感じていましたが、最後の最後に、相手方にやられる結果となってしまいました。

ただ、試合内容はまさに、拮抗という言葉がふさわしい一進一退の攻防。我々がプレーや戦う姿勢において劣っていたとはまったく思えませんし、選手たちは90分間インテンシティーを落とすことなくハードにタフに戦い続けたと思います。特に、相手のストロングポイントを封じ込めるという点において、個人のがんばりが組織的となってとても機能していました。イバ選手に対する鎌田&染谷コンビ、サイドアタッカーに対しての瀬川選手と古賀選手。何よりレアンドロドミンゲス選手に対して大谷選手と三原選手が監視の目を離さず、また前線からの守備でそこへのパスも可能な限り遮断。集中した守備を最初から最後まで続けていましたし、これこそ残り7試合で継続すべきところです。

ただ大谷選手は敗戦をこう振り返りました。「レアンドロに仕事をさせないようにという意識がチームの中で強かったので、それもあって全体が前へ行く場面が少なくなってしまったのもあると思う」と、前線へのプレスやレアンドロ選手のカウンターへのケアでなかなか攻守にわたって前にいけず、それで攻撃での厚みや迫力を出せなかったというところに、21試合ぶりという無得点の一因があったかもしれません。

もちろん反省しなければいけない点もあります。大谷選手が挙げたのは「失点のCKの前のシーンで、FKを速くリスタートされてゴール前まで持っていかれていた。集中が切れたとは思わないけれどそこの切り替えのところで隙を与えてしまったというのはある。北爪くんにぽっかりスペースを与えてしまっていたので、あのシチュエーションを作ってしまったことが自分たちとしてはいけなかった」。

ハーフタイムにネルシーニョ監督から「ファウルを犯した後にすぐに守備に切り替えること。相手の速いリスタートに注意すること」と指摘がありました。あのセットプレーの前、オルンガ選手のファウルの位置は敵陣深くではありましたが、そこからの速いリスタートで一気に自陣まで運ばれてのカウンターピンチ、そしてCKからの失点。なぜ失点したのか、なぜCKになったのか。大谷選手以外にもその点を認識している選手もいるとは思いますが、そういう「気付き」が多くの選手から生まれて、それを全員で共有していくからこそ、ミスが減り、失点が減り、勝利へとつながっていきます。

来週の水戸戦は、今日イエローカードをもらってオルンガ選手、そしてU-22日本代表遠征で古賀太陽選手が不在です。太陽は試合後ひとりスーツに着替え、ブラジル遠征への集合場所へと移動しました。「自分がいなくてもやってくれるチームだと思っているし、自分が抜けたからと言って変わるわけではないと思う。チームの心配はしていないし、むしろ帰ってきた時にもっとチームの力になれるように成長して帰ってこなければいけないという気持ちの方が強いので、チームは勝ってくれることを信じて自分は(代表で)アピールをしてきたい」。水戸は今日ホームで2-0リードから、後半の13分間で大宮に逆転されたという悔しさを、日立台にぶつけてきます。一日一日最善の準備をして、試合当日はその相手を上回る心身の強さで戦わねばなりません。