大宮戦
担当:大重正人
NACK5スタジアムのビジター側に当てられたゾーンは、本当に黄色一色でした。約2500人のレイソルサポーターが結集しました。選手入場時のイエローとブラックに塗り分けられたコレオグラフィー、そして太陽が当たってさらに輝くイエローは、今日も選手たちを力強く後押ししてくれました。
その声援が早くも実りました。前半3分、レイソルのビルドアップのさなか、前線でのすばらしい駆け引きから抜け出した瀬川選手へ染谷選手からのフィードが通り、一気に局面を変えると、左サイドからのクロスにサヴィオ選手が合わせてゴール。あっという間の先制点、すばらしい立ち上がりでした。
その後も「35分くらいまでは、自分たちが押し込んでボールを持ちながらチームとしてやろうとしてきたことが出来ていた。フアンマ選手含めて自陣に押し下げるような展開を作れていた(大谷選手)」ものの、一方でネルシーニョ監督が「ただ得点が入ってからは相手の守備をうまく割ることができずに、ボールを後方で動かすだけでなかなか前線に効率のいいボールが入れられなかった」と、敵陣深くへの効果的なアタックはなかなか出せない時間が続きました。
そのまま無失点で前半を締めて後半へ、とゲームを進めたかったところですが、前半42分にビルドアップからのボールを奪われ、ゴール前のピンチから失点。さらに2分後、立て続けにゴールを割られ、一気に形勢をひっくり返されました。ミスと、そこから来る焦りや動揺があったかもしれません。せめて1失点で食い止めなければいけない場面。結局最後まで手にすることができたはずの3ポイントを相手に明け渡す結果に終わってしまいました。
もちろん、監督は選手や戦術を変えながら状況の打開を図り、選手たちも勝利のために1点を返そうと90分を超えたアディショナルタイムの最後まで持てる力のすべてを出したと思います。今日は相手を上回ることができませんでした。差を詰められました。それでもまだ順位表の一番上に柏レイソルの名前があります。今日の一敗はひどく痛いものですが、でもこれまでに積み重ねてきた過去が変わるわけではありません。いま手にしている75ポイントは不動で、下を向くことなく、後ろを見ることもなく、ただ前を見るだけです。今日時点で、我々の最大の目標「J1復帰」へのポイントの計算はできるけれども、それよりも次の11月9日鹿児島戦に帆を広げて進むことです。月曜からの一日一日のトレーニングを真摯に必死にやって、自分たちは絶対に勝てるという曇りのない自信を持って試合に臨むだけです。信じれば、結果は必ずついてきます。
明日、チームはオフではありますが、トークショーが2件あります。13時からの柏高島屋には瀬川&中村選手、14時半からセブンパークアリオ柏には手塚&上島選手が伺います。勝利をお土産にして皆さんのもとへ行けないのは大変残念ですが、彼らが日々懸命にレイソルのために戦ってくれていることは重々伝わっていると思います。いつも大きな応援、パワーをいただいているにもかかわらずのお願いになってしまいますが、残り3試合への新たな力と温かいエールをいただけるような機会になれば幸いです。はしごするのはギリギリの時間で申し訳ございませんが、足を運んでいただけたらと思います。今日もご声援をありがとうございました。