2019年11月 9日

鹿児島戦

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担当:大重正人

また一歩、前進しました。大きな勝利、価値ある勝ち点3です。先週の大宮戦の敗戦は非常に苦しく悔しい結果でした。サポーターの皆さんも大きな期待を寄せていただいていたでしょうし、そのショックも大きかったことと思います。ただ、そこからの1週間で、チームはもう一度自分たちを見つめなおし、自分たちの仲間と共に、自分たちのサッカーに注力してきました。今日の日立台はホームエリアのチケットがほぼ完売で、試合前から応援の準備が進んでいました。選手入場時には、イエローとブラックのストライプが日立台のピッチを取り囲み、最高の雰囲気で選手たちを盛り立ててくださいました。

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ファンサポーターの皆さんの支えと、「今日の試合は我々にとって残りの2試合を優位に進めるためには非常に大事な一戦だった」というネルシーニョ監督の言葉に対し、選手たちは最大限の結果で応えました。立ち上がりの3分、クリアボールを敵陣でおさめたオルンガ選手を起点に、ヒシャルジソン選手のカウンターパスが右サイドへ通ります。抜け出したクリスからの折り返し、相手DFのディフレクションに詰めたのは、そのまま駆け上がったヒシャでした!待望の来日初ゴールは、この大一番でレイソルを優位に立たせる価値あるものでした。いつもイエローカードを心配してくれるブラジルのお母さんについて聞かれると「まだブラジルは朝の5時だからね」と笑顔をこぼしましたが、ブラジルではすばらしい朝を迎えられていることでしょう。

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さらに20分、CKのチャンス。密集を抜けたファーサイドで江坂選手がしっかり合わせて2点目。1点のリードと2点のリードでは、本当に大きな違いです。改めて落ち着いてゲームを運び、後半にはまたもCKからオルンガ選手のヘッドで3点目。着実にリードを広げていきました。ジェフ戦で足を痛めて途中交代したクリスが、この大一番に復帰して、すぐに全3得点に絡む活躍。交代を告げられたタイミングはセットプレーのピンチ、ここで自分が抜けてバランスが崩れないように、守備でも最後まで自分の責任を果たします。いつものようなパワフルかつ無尽蔵のスタミナで90分間最後までピッチを駆けまわることはできませんでしたが、それでもこうして結果を残してくれるところがクリスの本当に凄いところです。頼れるエースが戻ってきてくれました。

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今日の試合は、2-0になってからの試合運びがポイントだったと思います。急ぎすぎず、でも緩めない。2点を取ってから勢いとスピードがついて一気に攻め込みたくなる場面もありました。でも瀬川選手や江坂選手が落ち着きをもたらします。前線を走るミカへのパスを狙いながらも、しっかりキープして落ち着かせる。緩急をつけ、ゲームをコントロールしました。

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一方守備に回っても、瀬川選手の守備への切り替えの早さや球際の勢いが光りましたし、それに三原選手やヒシャのアタックが続き、また空いたスペースは江坂選手がダッシュで戻って埋める。攻撃で急ぎすぎず、守備は緩めない。そこが崩れなかったからこその結果だと思います。また3-0になってからの連続したピンチをことごとくストップしたGK中村航輔選手のプレーも日本代表にふさわしいものでした。あそこで失点していたら、相手は勢いづいたのは間違いありません。全員が忠実に自分たちのプレーをしたからこそ、今日の勝利を手にすることができました。

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結果として、明日の徳島vs横浜FCで、横浜FCが引き分け以下に終わると、レイソルとの勝ち点差が7点となり、残り2試合では逆転されない状況=J1復帰となる2位以内が確定します。もちろん我々にとっての大きな局面のひとつではありますが、「残りの2試合で自分たちが求めている優勝を果たすためにも、しっかりと準備をしていきたい」というヒシャの言葉通りです。残りの2試合で勝利をおさめる。それが最後まで変わらぬ、今の柏レイソルの目標です。引き続き共に戦ってください。よろしくお願いいたします。

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