2019年11月24日

最終戦を終えて

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担当:大重正人

前回の日記で、11月24日という日に新しい歴史が刻まれたら、という願望をしるしましたが、期待と想像をはるかに超えるような勝利とスコア、オルンガ選手のダブルハットトリック8ゴールで、レイソルにとって歴史的な1日になりました。いったんサヴィオ選手のゴールとされた78分のゴールはミカに当たっていたということで変更されました。新潟のレオナルド選手がもし今日無得点だったら、同率得点王になっていました!!

今日塗り替えられた新記録です(カッコ内は過去記録)
■Jリーグ1試合チーム最多得点:13得点(J1は9得点:1998磐田、J2は8得点:2013G大阪、2016清水)
■Jリーグ1試合最多得点試合:14得点(11得点:2017名古屋vs愛媛、※J1の記録は12得点:1998のC大阪vs柏)
■Jリーグ1試合個人最多得点:オルンガ選手8得点(J2は4得点、J1は5得点、入れ替え戦は6得点)

「ダブルハット」と言えば、今でもこの14年前の日立台での映像が画面に映し出されてきましたが、ミカが6得点を2ゴール上回るJリーグ記録を達成、ここに新しく塗り替えてくれたと思います。京都はJ1参入プレーオフ出場をめざし、相当に高いモチベーション、覚悟をもって攻撃的で積極的なサッカーを貫きました。それに対し、ネルシーニョ監督のもとチームが入念に準備してきた守備で応戦し、奪ったボールを的確に前線へ。そして優勝争いのプレッシャーから解き放たれたように13度もゴールネットを揺らしました。

もちろん今日のミカやクリス、サヴィオの決定力はすばらしい以外の表現しかありません。特にすばらしかったミカの1点目と2点目、クリスの1点目、あれを決められたら相手はどうしようもないでしょう。一方でチーム全員の献身的な守備、そしてサポートがあってのゴールでもあります。チームの3点目、左サイドで起点を作り、右サイドを駆け上がった高橋峻希選手からのラストパス、そして瀬川選手のダイレクトボレー。そしてチーム5得点目、ペナルティエリアのこぼれ球が高橋選手の足元へ。決めてください、と言わんばかりのやさしいラストパスをミカへ。この高橋選手の2アシストに、チームのため勝利のためにベストの選択をするという精神が現れていたと思います。

1年間、勝ち点が伸びない時期もありましたが、総じて右肩上がりだったと思います。スコアは別にしても、ネルシーニョ監督のこのチームは、この最終戦で応援いただいたサポーターの皆さんに一番喜んでいただける試合を見せてくれました。

試合後のセレモニーには、柏市の秋山市長もお越しくださって、お祝いの言葉をくださいました。
「柏レイソルJ2の優勝を、ホームタウン、そしてサポーターを代表してお祝いを申し上げます。本当におめでとうございます!見事に1年でJ1に昇格です。そして昇格をお祝いするような今日は素晴らしいゲームでした。ネルシーニョ監督、選手の皆さん、そしてコーチスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。来年からはJ1となりますが、我々柏レイソルは「柏から世界へ」というスローガンがある以上、J1だけでなく世界を目指して戦ってもらいたいと思います。ネルシーニョ監督の下、選手の皆さん、今日の試合の通りゲームを行えば、必ずや「柏から世界へ」を実現してくれると思います。監督、選手の皆さん、これからも頑張ってください。今日はおめでとうございます」

そしてチームからは瀧川社長、ネルシーニョ監督、大谷キャプテンからのご挨拶がありました。
瀧川社長『皆さん、本日は柏レイソルホーム最終戦にこのように多くの方にご来場いただきましてまことにありがとうございます。そしてこの1年間、本当に温かくご声援をいただきましたファン・サポーターの皆様、支え続けてくださいましたスポンサー各社様、ホームタウン関連の皆様、本当にこの1年、ありがとうございました。
本日でJ2リーグは全て終了いたしましたが、目標でありました優勝、そして1年でのJ1復帰を、なんとか成し遂げることができました。これもひとえに厳しい状況の中でも温かく応援し続けてくださいましたファン・サポーターの皆様、支え続けてくださいましたスポンサー各社様、そして秋山市長はじめホームタウンの皆様のサポートがあってのおかげでございます。本当にありがとうございました。そして何よりネルシーニョ監督をはじめ素晴らしいコーチングスタッフ、選手たち、チーム一丸となって本当に最後まで勝利を目指して一丸となって戦ってくれたおかげだと思っております。本当にありがとうございました。
思い返せばJ2、非常に厳しい戦いでした。来年はさらに厳しいJ1リーグで戦うこととなります。その戦いの指揮は引き続きネルシーニョ監督にお願いをいたします。ネルシーニョ監督、よろしくお願いいたします。
そして我々はこの1年J2で学んだことを糧に、チャレンジャーとして「柏から世界へ」を目指せるクラブになるように精一杯精進してまいります。来年も引き続き柏レイソルに大きな声援をいただけますようによろしくお願いいたします。今年1年本当にありがとうございました』

ネルシーニョ監督『非常にうれしく思っています。ここにいる選手、ここにいるスタッフとともに、我々が掲げたJ1復帰という目標を達成することができて、本当にこころからうれしく思っています。ただ言うまでもなくここにいる皆さんのサポート、サポーターの皆さんの後押しなくしてこの結果はなかったと思います。
今シーズン我々は常にJ1に返り咲くという目標を念頭に置いて最初から最後まで戦い抜きました。今日でもってその目標、ミッションは完遂したと思いますが、これはあくまで第一関門でしかありません。おかげさまで当初掲げた目標には到達できました。ただしもう2020年のシーズンに向けて実質我々は始動しています。本来J1で戦い抜けるだけの力を持っていながら今季非常に皆さんとともに苦しい歩みをともにしてきましたが、来年J1で戦う暁には、我々が本来あるべき場所、そこからまた落ちることがないようにしっかりと戦い方、勇気、日頃からの献身的な取り組みを維持しながら、より高みを目指していきたいと思います』

大谷選手『今シーズン柏レイソルを応援してくれた皆さん、J2優勝、J1昇格おめでとうございます。そして1年間本当にサポートしていただき、本当にありがとうございました。昨年は皆さんの期待を裏切るように降格という結果になってしまいましたが、今シーズン必ず1年で戻ると強い決意を持って全員でここまで歩んできました。シーズン当初はなかなか思うように勝点を積み上げられず苦しい時間も多かったですが、その中でも皆さんが日々後押ししてくれたことがすごく力になりました。選手たちも苦しい中でも日々積み重ねることを忘れずやってきた結果が、このように優勝というところに結びついたと思います。来シーズンはJ1の舞台で戦いますが、もう一度強い柏レイソルに、タイトルを争うようなチームになっていけるように、全員で献身的に戦っていきたいと思うので、皆さんも今年同様素晴らしいサポートをよろしくお願いします。今年1年本当にありがとうございました』

瀧川社長の言葉にありましたが、来期も引き続きネルシーニョ監督が柏レイソルの指揮をとります。1年間をかけてここまでのチームを構築してきましたが、来年はさらに強敵がそろうJ1リーグへ挑みます。監督は会見でこう話しました。「我々レイソルに関わる全ての人間はやはり大きい夢を持つべきだと、持っているべきだと思う」。チームは明日から来年1月中旬まで長いオフに入ります。大きな夢を叶えるための、また新しい1年が始まります。サポーターの皆様にはこの苦しい1年を支えていただき本当にありがとうございました。来シーズンも柏レイソルへのご支援をどうかよろしくお願いいたします。

今日は喜びにあふれたすばらしい写真ばかりですが、その中で一番だと思うものを選びました。チームとサポーターの皆さんがひとつにつながったこの一枚です。選手たちの写真はまたSNSでお伝えしていきます

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