2020年2月22日

札幌戦

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担当:大重正人

2010年から2011年の流れを、このレイソルの末席ではありましたが、所属させていただいた経験者として、今年のレイソルと選手たちがネルシーニョ監督の掲げる道を断固たる覚悟を持って突き進んでいこうというのであれば、2011年開幕戦でエスパルスを3-0で破ったように、今日のコンサドーレのようなJ1の強敵相手だとしてもインパクトを与えるスコアや結果を残さないといけないと思っていました。でなければ、今年1年、J1で上位をめざそうとライバルたちの上を行くことは到底できませんから。その意味でも、今日の開幕戦の結果は、我々にとっても、また他チームにとっても、大きなインパクトになったと思います。ただ、目の前の試合で勝利をめざす。3ポイントを目指す。その積み重ねと一歩一歩の前進がなければ、最終的な目標にはたどり着けませんから。一歩一歩です。

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立ち上がりこそ、レイソルのゴールに迫られる場面が続きましたが、「ゲーム前に我々が立てていたプラン通り、中盤から前に向けての守備というものがうまく機能したことによって高い位置からの守備が機能し始めてから、得点に結びついて落ち着いていいテンポでボールを動かせるようになった」とネルシーニョ監督の立てたプランを選手たちが忠実に実行し、高い位置からの守備でチャンスメイク。その好機を江坂選手、オルンガ選手がしっかりと仕留めてくれました。

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(江坂選手)チャンスが何度かあったので、その中で自分のワンチャンスを決めることができた。前半だったし先制点だったのでチームとして落ち着くことができてよかった。
(三原選手)良い形でボールを奪えればチャンスになるという共通意識を持てていたし、そういった狙いで試合に入れた。相手とのマッチアップ感覚的に、奪った後がすごくチャンスになるというのは分かっていたし、それが上手くできたかなと思う。

結果的にもこの3点目を獲れたか獲れなかったで、試合の勝敗は大きく変わりましたが、この場面でも江坂選手の中盤での守備からカウンターのチャンスとなり、ミカ、クリスとボールを運ぶ中で、ゴール前のスペースまでランニングをやめなかったことで生まれました。良い守備から良い攻撃へ。これこそが監督と選手たちが極めていきたいスタイルのひとつです。

今日は3選手が相次いでアクシデントに見舞われ、予期せぬタイミングでの途中出場が続きました。ただ、まずは神谷選手が持ち味のボールテクニックはもちろんですが、瀬川選手のようなハードワークで攻勢に出るコンサドーレの流れをせき止めました。後半開始からは高橋祐治選手、ジェイ選手という屈指のハイタワーにも負けない空中戦の強さはさすがで、レイソルでの初出場でしっかり勝利へと貢献しました。

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そして3人目は、GK滝本選手。先日の中村選手に続き、キム選手も今日途中退場。札幌が2点差に追いついて勢いづいている難しい場面でしたが「今日に限らず、常にベンチに入っている時や普段の生活から(試合に出る)準備はしているので、そこに対しての焦りのようなものはなかった。自分の持っている良さを全て出すことと、割り切るところは割り切る、繋ぐところは繋ぐということを意識して入った」と残りの10分強を無失点で切り抜けました。

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キム選手については監督が「どのレベルのケガなのかということについては現段階ではわかっていないが、メディカルから聞いた話だと打撲ということだったので、湘南戦(ルヴァンカップ)はどうかといったところだが、今の程度で言うとリーグ2節には問題なく出られると思っている」と会見で言及しています。今日もとてつもない反応で失点を幾度も防いでくれただけに、少しでも早い復帰を祈るばかりです。ただ一方で、どの選手もいつ呼ばれてもいいようにしっかりと準備ができていることを示してくれました。次は2月26日の水曜日、アウェイでのルヴァンカップ湘南戦です。ここも一戦必勝を目指すのみです。

今日はチケット完売となり、コロナウイルスの心配がある中にもかかわらず、両チーム12000人以上の方がスタジアムにお越しくださいました。マスクを着用されている方も多く、皆様個々におかれましても、感染予防に努めていただき、さらに熱い熱い応援や歌声をピッチに届けてくださいまして誠にありがとうございました。今年もすばらしい1年になるように、選手たちへの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。

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