2020年9月24日

札幌戦

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担当:大重正人

中5日で迎えた先日の広島戦は、休養を得てスピード感やテンポ、プレー強度の高い90分間が続きましたが、そこから中3日で迎えた札幌戦。今回は攻撃に飛び出していくところで人数がかけられなかったり、ちょっとした受け手のポジショニングのずれ、パスが足元にどうしてもおさまらない場面があり、苦しい時間の続く試合でした。それでも相手を5本上回るシュート数をマークし、また前半は相手シュートを0本に抑えるなど、セットプレーで挙げた1点のリードをしっかり守り切りました。

今季ここまで良い内容だったり、一旦はリードした試合で勝ち点を落としたりという試合がありましたが、この札幌戦ではハードに固く守り切ってしっかり結果を掴みました。ここからさらに続く連戦のなか上位戦線に生き残っていくためには、こうした試合をものにできるかどうかは非常に重要です。価値ある勝ち点3を得ることができました。

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広島戦、札幌戦と外国籍の大型FWが空中戦を挑んでくるなか、先日から復帰した山下選手は持ち前のパワフルなプレーで最終ラインで体を張り、さらにこの日復帰した大南選手も久々のブランクを感じさせない守備で勝利に貢献してくれました。大南選手は「太陽とヤマくん(山下)と後ろ3枚で声を掛け合いながら、中を締めながら跳ね返すことはできていたので、90分通して集中してできたのではないかと思う。怪我で離脱して外から試合を観ている中で、連戦の中みんなが頑張っているのに自分が助けになってあげられないという悔しさはすごくあった。復帰したら絶対に勝利に貢献したいという気持ちが高まった離脱期間だったので、それが今日結果に出たのでよかった」

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大谷選手も「今日はスンギュ含めて、後ろの5バックの選手たちが本当に我慢強く体を当て続けてくれたし、山下、拓磨、太陽は競り合いがとても多かったけれど、相手の高さ・強さのある選手たちに臆することなくぶつかっていってくれて、見ていて非常に頼もしかった。後半は自陣に相手から良いボールがすごく入ってきていたけれど、自由にやらせないというところはタフにやり続けてくれていた」とチームメイトを大きく称えました。

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その大谷選手、セットプレーのチャンス、難しいバックヘッドでゴールネットを揺らし決勝点を決めました。J1でのゴールは、2017年の最終戦、12月2日の広島戦以来、2年9カ月ぶりのことでした。「チームが勝つのが1番だし、その中で自分が点を取ってというのはあまり考えていなかったけれど、後半戦のスタートを自分のゴールで勝ちに繋げられたというのは嬉しい」

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タニが破ったゴールは、元レイソルのチームメイトで同い年のGK菅野選手が守るゴールでした。1984年生まれ、9年前からレイソルで共にタイトルを獲り、今年で36歳になるという2人が、今なおこうしてJ1の第一線で活躍しているのは、とても感慨深いことです。同じくレイソル出身で現札幌の石川直樹選手と少し話せる時間があって「スゲさんは本当にすごいですよ。今でも誰よりもトレーニングしているし、2年ぐらいセカンドキーパーだった時期にも自分の力を信じていたし、それでいてチームをすごくサポートしていました。だから、チームみんながスゲさんを信頼してるんですよ」。

イシだって、9月13日に35歳になり、プロ17年目を今戦っていることは素晴らしいことです。ミノルは指導者に転身したけど、チュンソン、パンゾーと北京五輪世代の彼らが若くキラキラしていた時代をレイソルで一緒に過ごさせてもらい、今またこうしてJ1の試合で会えることが何より嬉しいことです。

ネルシーニョ監督の、キャプテンへの信頼も昔と変わりありません。「今日もゲームの中で非常に重要な役割を担ってくれた。彼の戦術眼やキャプテンシーは他の選手には無いものがある。ゲームの入りから非常に技術的な部分・戦術的な部分でしっかり彼の役割を果たしてくれて、チームとして組織的に戦う上で彼の戦術遂行プラン・コマンドはチームにとってすごく必要なものです」

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各チームの消化数に大きくばらつきがありますが、それでも順位表の5位、上位争いの最中にいられることは、大きなモチベーションです。次節は日曜日、ホーム日立台で、同じ勝ち点30で並ぶ王者マリノスとの直接対決です!