2021年1月 4日

ルヴァンファイナル

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担当:大重正人

11月7日に行われるはずだった、ルヴァンカップ決勝戦が、レイソルでの新型コロナウイルス集団感染により、この日に延期となりました。対戦クラブのFC東京やその関係皆様、リーグや中継局、スポンサー、そして何よりファンサポーターの方にご心配とご迷惑をおかけしました。この決勝戦を開催するために多くの方々のお力をいただき、この日を迎えられたことに大きな大きな感謝を申し上げます。

両チームとも堅守速攻が持ち味。きのうの前夜祭でも、出演選手たちが「先取点がカギになる」と話していた通りの展開になりました。レアンドロ選手のカットインからのシュートは相手を褒めるべきすばらしいゴールでした。その後、なかなかボールを繋げられず、効果的な攻めが見せられなかったレイソルでしたが、前半終了間際のセットプレーからのゴール。ゴール前の混戦から押し込むという泥臭いゴールではありましたが、瀬川選手のプッシュと笑顔が、選手たちとサポーターに大きな力を与えてくれました。

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「後半の開始からすごくいいリズムで攻撃できていたので、あそこで畳み掛けないといけなかった」。その瀬川選手が試合後に振り返ったように、後半開始から15分ぐらいまでの間、江坂選手のヘッドやCKからの川口選手のボレーシュートなど、相手ゴールに迫り、クリアを拾って二次攻撃三次攻撃を繰り出していたあの時間帯が、結果的に分水嶺となりました。

その後も決して悪い時間帯ではなく、終盤にどちらが先行するか、というところで、レイソルのクリアを跳ね返され、アダイウトン選手のシュートを止めきれませんでした。その前からなかなかセカンドボールを拾えず、リードを許してからはさらにそれが顕著でした。予測や球際の強さ、FC東京は90分を通して、その強さが目立っていて、レイソルが後手を踏んでしまったまま、無念のタイムアップの笛を聞くことになってしまいました。

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歓喜に沸く青赤の奥で、悔しさを噛み殺しながら見守るしかなかったレイソル。スコアを見れば1点差の拮抗した試合でしたが、このタイトルを懸けたファイナルでは、勝者と敗者の差はこれほどまでに厳しく残酷だと、改めて思い知らされました。決勝戦で負ける悔しさは、決勝に来られた者にしか体験できません。「あの時、決勝で負けたからこそ今があると言えるように、次のシーズンをまた戦っていきたい」。この日の光景と、これまでタイトルを勝ち得てきた大谷キャプテンの言葉を、決して忘れてはいけません。

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コロナ禍のなか、24219人の方が国立にお越しで、その半数かそれ以上にも感じられたレイソルイエローのサポーターの皆さんでした。大きな手拍子が試合前から反響して、つい馴染みの歌を口ずさんでしまいそうなリズムで、でもそれを我慢して最後のタイムアップまでの応援、本当にありがとうございました。この試合を最後に、レイソルを離れる桐畑選手には大きな弾幕が用意されました。優勝してキリを送り出したかったという望みは叶いませんでしたが、その思いと長年の貢献への感謝は、キリにも深く伝わったことと思います。

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今日を最後に、2020シーズンのチーム活動は終了となりました。1か月のオフを挟んで、2月上旬から新チームがまたスタートします。チームや選手の動きについては、また順次リリースさせていただきます。本当に厳しく、辛く、非日常となってしまったシーズンを支えて下さった皆様、誠にありがとうございました。

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2021年1月 3日

明日はルヴァンファイナル

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担当:大重正人

いよいよルヴァンファイナルへ。その当日を想像すると、新国立の大舞台を目指して駆けつけてくれる黄色サポーターの列が並び、キックオフまでの時間を期待に胸膨らませて待っている姿が浮かんできます。そしてその前日、今日もファイナリストになれたからこその味わえる特別な一日でした。

国立競技場で15時からの前日公式練習に先駆け、両チームキャプテンによる優勝カップフォトセッションに臨みました。左袖には、ファイナリストだけが着けられる「FINALエンブレム」。ヨネックスさんのご厚意もいただき、このファイナルのために準備いただいたユニフォームに一番早く袖を通したのはタニでした。

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15時からは公式トレーニング。「戦術などについてはこれまでしっかりと時間をかけて準備をしてきました。今日は技術的な部分の確認とピッチコンディションの確認だったので」と、ネルシーニョ監督は今日の60分のトレーニングをメディアに公開しました。選手たちは初めて立つ新国立のピッチを確かめ、そしてファイナルへの高揚感が溢れ出して止まらないサッカー少年のように、この晴れ舞台でサッカーができる喜びを存分に味わっていました。中継局のフジテレビTwitterで配信されていましたので、こちらもご覧ください。

練習後にはネルシーニョ監督がメディア対応に。監督はこの大一番を前に、選手たちにこう語りかけたそうです。「昨日、クラブハウスのトレーニングに入る前、選手たちに『ファイナル、一発勝負というものはこれまで我々はシーズンを戦ってきて試合と何か違いがあるのか』と問題提起をしました。結論として何もやることは変わらない、これまでやってきた姿勢というものは変えるべきではないし、変えるものではない。個々がしっかりとチームのために献身的に戦う」。ここまで来られたのは、今年のルヴァンの試合だけが良かったわけでなく、日々の練習から真摯に取り組み、自分たちのスタイルを追い求め、積み重ねてきたからこそです。その自信を胸に柏レイソルを一つになって戦います。

大谷選手「ルヴァンカップは予選から本当に多くの選手がピッチに立って、全員で勝ち上がってきたという自負もある。予選に出てケガをしてしまった選手もいますし、そういう選手たちの思いをチーム全員が理解していると思う。このカップ戦のタイトルを取るというのは2020シーズン、レイソルで戦ってきた選手たちにとってはすごく大きいと思います。今シーズンはサポーターの方々もなかなか声を出せず、新たな応援スタイルでストレスもあったと思います。そういう中でいろいろな方に支えられてきた恩返しがタイトルというものでできればと思います」

江坂選手「国立のピッチ、芝はすごく良かったと思いますし、雰囲気もワクワクする感じがありました。やっぱり国立は聖地だと思うし、そういうタイトルを懸けた試合でしかプレーできないところ。この決勝は誰しもが立てる舞台ではないし、こういうチャンスはなかなかないので、これをものにしたい。スタジアムに来られない方も気持ちは一緒に戦っていると思うので、一緒に優勝したいと思います」

その後ホテルへ戻り、夕食後には前夜祭に大谷選手と江坂選手が出演。今年はコロナ禍で例年の華やかなレセプションパーティーは休止となってしまいましたが、オンラインでのイベントで試合への意気込みを語りました。途中、フランスで活躍する酒井宏樹選手からのサプライズメッセージもあり「タニくんが優勝カップを掲げて欲しい」と心強いエールを贈ってくれました。

この決勝戦が多くの方々のご尽力により開催されることに深く感謝し、最高のプレーを最初から最後まで見せること。高揚感と平常心。その良いバランスを保ち、自分たちを信じて戦うこと。それができれば、自ずと結果が出る。そう信じて明日を迎えたいと思います。スタジアムで、フジテレビの中継で、インターネットで、14時40分のキックオフから共に戦ってください!

そして最後に、このファイナルに向けて、特別版のマッチデープログラムを作りました。
https://www.reysol.co.jp/fileg/Vitoria_Levain_402.pdf
これまでのレイソルを支え、作り上げてきた人たちがあっての、このファイナルです。今の選手たちにもぜひ読んで、見て欲しい。優勝するということの重みを感じ取って欲しい。そして明日、最高の経験を得て、自分のさらなる成長につなげて、それをまた下の世代に伝えて欲しいと願っています。