2021年3月21日

清水戦

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  • 担当:大重正人

    まず、立っているだけで身体が倒れそうになるほどの風雨のなか、日立台までお越しいただき、ご観戦いただいた皆様、本当にありがとうございました。無事にお帰りいただけましたでしょうか。明日から月曜でまた新しい週が始まります、風邪など体調にはくれぐれもご注意ください。また、選手1名の新型コロナウイルス陽性判定が試合当日に判明し、大きなご心配をおかけしました。現時点では発熱もないとのことですが、隔離生活を終えて、また回復してくれることを祈っています。緊急事態宣言の終了という流れもありますが、ウイルスの脅威が去ったわけではありません。強い意識をもって日々の生活、トレーニングを行っていかねばなりません。何より対戦クラブの清水エスパルスさんにもご心配ご迷惑をおかけしました。Jリーグのガイドラインに沿い、試合をおこなえたことにお礼を申し上げます。

    悪天候の中、風上をとったレイソルでしたが、逆にエスパルスに2点を許す展開となってしまいました。試合全体で相手に与えたシュートは公式記録で3本のみ、決してチャンスを多く作られたわけではなかっただけに、大きくのしかかり悔やまれる打撃でした。エスパルスにとっては向かい風でしたが、あの2点とも右サイドから右足によるアウトスイングの軌道、レイソルのDF陣にとっては自分から遠ざかっていく難しいボールだったかもしれませんが、この勝利から遠ざかっている現状からすれば、あのようなピンチをいかに防ぐかで、試合の流れは大きく変わってしまいます。特に立ち上がり、出鼻を挫かれる痛い失点でした。

    エスパルスを率いるロティーナ監督、昨年まではセレッソを非常に強固なチームへと築き上げ、新天地でもその特徴的なサッカーが見られました。4-4-2の3ラインをキープし、中央からのレイソルの侵入に網をかけます。レイソルはビルドアップから前進し、ボールを保持し、サイドから起点を作ってクロスを入れるところまではいきますが、そのクロス対応や、中央から入るくさびはなかなか通らず、ロティーナ監督のサッカーを崩しきれません。

    この日、J1初先発となったFW細谷真大選手。前半から相手の背後への動き出しでボールを引き出し、安定したトラップの技術や、身体を張ったキープで、何度も攻撃の起点を作り出していました。後半には「太陽くんからは良いボールが入るので、トラップも上手く決まって良いアシストができた」と、神谷選手へのスルーパスで得点をアシスト。またFWとして「今年試合に出始めてからシュートが打てていなかったので、今日は積極的に打っていこうと思っていた」と多少強引にでも打っていこうという気持ちの見えるプレーでした。

    特に後半はゴールを固めるエスパルスを追い込みましたが、あと1点が届かず、これでリーグ戦は4連敗となってしまいました。細谷選手や神谷選手、イッペイ選手のように新たな選手が起用されたり、違う組み合わせが見られたり、少しでも状況を打開していこうという狙いがより深まって、あともう少し、勝利につながってほしいという思いです。来週はリーグ戦はお休みで、ルヴァンカップ、アウェイでの浦和レッズ戦です。代表選手が不在となるだけに、また新たなチャンスを得る選手もいることでしょう。大会は違えど、今後につながる公式戦の一勝を、全員で掴み取らなければいけません。