2021年6月17日

リーグ再開まであと2日

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担当:大重正人

本日、来シーズンからの新加入選手内定を発表しました。筑波大学のMF加藤匠人選手です。
https://www.reysol.co.jp/news/topteam/034234.html

加藤選手のコメントにもありましたが、小5からレイソルアカデミーに入り、高3までこの日立台でプレーしてきました。世代で言えば、トップチーム昇格した田中陸、中川創、猿田遥己、宮本駿晃の4選手と同期。彼らとはいったんは別の道を進むことになりましたが、有数のプロ選手を輩出している筑波大学の環境で大きく力を伸ばしました。「筑波大学を経由し、様々な経験や学び、壁を乗り越えて一人の人間として大きな成長を実感して、レイソルに帰ってくることができました。愛着のあるレイソルで、幼い頃からの夢であり目標であったプロサッカー選手として、新たなスタート地点に立てたことを嬉しく思います」と、数年積み重ねてきた努力、頑張りがついに実りました。

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身長は172cmと大柄ではありませんが、機動力があり、ボランチや2列目など中盤のポジションでハードワークし、ボールを奪い取れる力のある選手。また、現在副将を務めるなど、リーダーシップがあって戦術的にもクレバーな選手という声もメディアの方から伺っています。現在は筑波でのラストイヤー、背番号7をつけてプレーしています。先日13日の拓大戦では、ユースの後輩であるFW森海渡選手、今季の新入生MF田村選手、DF戸田選手と共にメンバー入り。この1年をより実り多いものにして、また黄色いユニフォームを着て日立台でプレーしてくれる日がくることを楽しみに待っています!

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昨日のニュースでお伝えしましたが、大谷秀和選手が流山市内の小学校、全17校にサッカー用品を寄贈しました。大谷選手は、柏のとなり、流山市出身で西初石小、西初石中の卒業生。「このコロナ禍の中で、難しい状況を過ごしている子どもたちに何かできないかなと考えました。本来であれば学校に行って、一緒にボールを蹴ったりできれば一番なのですが。。。ボールを通してサッカーの楽しさや素晴らしさを感じとってもらったり、体育や休み時間などみんなで楽しい時間を過ごしてもらう機会になれば何よりです」。

昨日は、流山市教育委員会の皆様のご協力により、市内7校の児童たちとオンラインでつなぎ、キャリア教育の一環として交流の時間をいただきました。各校からのアピールタイムでは、手書きのイラストや写真を使って、それぞれの学校のアピールや流山市の紹介、そして大谷選手へのお礼の言葉を元気いっぱいに伝えてくれました。みんなでメッセージを考えたり、絵をかいたり、発表の練習を繰り返し準備してくれたんだろうなあというのがすごく伝わってきて、タニもほっこりとした笑顔や拍手を返していました。

母校西初石小のみんなからは「校歌を覚えていますか??一緒に歌いましょう!」とリクエストがあり、「みんなが歌ってくれて、メロディーがよみがえってきました」とタニも口ずさんでいました。タニも2人の男の子のパパで「皆さんと同じ学校に通うことになるかもしれませんね」。地元の友達とはいまも交流があって、地元の小学校の様子や情報は取り入れているそうです。この4月に新設されたおおぐろの森小については「法律が変わって木造の学校が作れたらしいですね、体育館とかすごくいいよね」とパパらしい日常の一面も見せてくれました。

コロナ禍のなか、我々以上にこどもたちが制限された生活を送っていて、日常なら当たり前にできること、いっぱい話したり、外で遊んだり、楽しい行事など、我慢せざるを得ない状況が続いています。ただそうした中、大谷選手からのサッカー用品、そして地元への思いが子どもたちに伝わっていることがすごく分かる交流会でした。こちらがお礼を言わなければいけませんね。みなさん、本当にありがとうございました!

チームは、天皇杯のあとも、リーグ戦再開に向けてトレーニングを積んできました。今季38試合で17試合を消化して、降格圏から何としても上に登っていかなければなりません。ネルシーニョ監督からは「残りの21試合をいかに戦っていくか、どこまで勝点を獲得しなければいけないのか。もう一度目的を達成するために、まずはこの状況を好転させなければいけない。まずは7月の中断期間までの7試合で最大限勝点をめざしていく。チームとして、どうやって歩みを進めていくかを選手に伝えた」という話がありました。

連戦に次ぐ連戦もあり、負傷があったりコンディションが万全でなかった選手にとっても貴重な期間になりました。「来日して2か月ほどになりますが、日本の生活やサッカーに順応していく最中で、ピッチ内外で身につけなければいけないことがあります。ただ、この日本でいま、自分が一番大好きなサッカーをできているということは幸せに感じています。チームメイトのブラジル人たちがすごく自分を手助けしてくれるし、自分自身もよりもっと日本に馴染んでいけたらと思います。日本のサッカーはとてもスピードがあって、切り替えの連続で、攻めていたと思ったらすぐに守備に切り替わったり、カウンターで攻めていたらさらに逆カウンターを食らったりとか、早い展開のサッカーですね。日本人選手は技術レベルがすごく高くて、ペドロ、ドッジ、アンジェ、そして既存の選手たちと一緒に、ブラジル人選手としてこのチームに貢献していきたいと強く思っています」

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エジソン通訳によると「サヴィオがブラジル時代にエメルソンと対戦した時、いいロングボールを蹴っていたと言っていましたね」と守備面以外の持ち味も教えてくれました。コロナ禍による来日の遅れ、そして来日後の隔離期間、日本の生活もなかなか外出ができず、家族もできない制限されている状態。新加入の選手たちにとっても例年とはかなりのイレギュラーを強いられ、簡単ではない日本でのスタートに立ち向かっています。エジソン通訳も「僕も通訳として新しい選手たちが活躍できるようにサポートすることが、今の一番の仕事です」と温かく、そしてしっかり話してくれました。明後日の広島戦から、リーグ戦での戦いに一同立ち向っていきます。