2021年9月27日

ガンバ戦

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担当:大重正人

3ポイント差の直接対決。ともに勝ちあぐねる今シーズン、だからこそ立ち上がりやセットプレーにもっと注意深く、アラートに戦わねばなりませんでした。「立ち上がりから押し込まれて、でもあのセットプレーを与える前に、クリアできるチャンスもあった。しっかりとラインを越えるようなクリアをして、ラインを押し上げて、セットプレーを与えないようにしなければいけなかった」。大南選手はこう振り返り、やはり立ち上がりの失点が試合を厳しくさせてしまったことを悔やみました。

26分もセットプレーからの失点。右サイドからの大きなクロスをヘディングで合わされる形は、先日の横浜FC戦でもあったシーンでした。偶然か、それとも狙われているのか。いずれにせよ、セットプレーで2点を相手に与えてしまっては、勝てる試合もそうでなくなってしまいます。その後の戦いぶりが悪くなかっただけに本当に勿体無い失点でした。

後半から3バックから4バックに変更。「2点差を追いつくために、より攻撃に人数をかけられるようにという狙いをもった」とネルシーニョ監督は武藤選手を投入。ガンバが2点のリードを大事に戦ったこともあり、サイドバックが高い位置をとり、この日ボランチで先発した椎橋選手とサヴィオ選手がボールを前後左右へ展開。神谷選手が右サイドから仕掛け、左サイドに入った戸嶋選手が周りをサポートします。

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サイドからのクロスが増え、後半のシュート数はガンバ2本に対し、レイソルは10本。細谷選手の倒れ込みながらのシュート、ポストに当たる乾いた音がパナスタの安堵のため息に変わります。圧倒的に攻め続けながら1点が遠い展開で、時計が気になってきた86分、ついにゴールが生まれます。左サイドクリスティアーノ選手のカウンターから神谷選手が最後押し込みました。

「これまではロングボールからの攻撃が多い中で、なかなかゴールまで迫る、相手が怖がるような攻撃ができていなかった。ずっと心がけてきたことでもあるが、ペナルティエリア付近で落ち着いてプレーするということが僕自身すごく大切だと思っている。相手が一番嫌がるところで落ち着いてプレーできることが一番怖いと思うので、ピッチ内で周りに声をかけながらプレーしていた」

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右サイドからのアタック、またプレイスキッカーとして、ゴールを狙い続けた仕掛けがようやく実りました。ただ、あと5分でも早ければ、もっと勢いが出て、あと1点追い付けたのでは。そう思えた、そう悔やまれた後半の猛攻でした。

広島戦に続き、今日も2点を先行される難しい展開。広島戦では3点目を早くに失って盛り返すチャンスすら見いだせませんでした。ただこの日は、チーム全体が下を向かず、バラバラではなく組織的に、自分たちのやり方をしっかり共有しながら最後まで戦うことはできました。組織的に献身的に、そしてハードに戦う。ネルシーニョサッカーで絶対に疎かにしてはいけないことを大切にして、選手たちは戦っていました。どんな困難な時にもこれを続けることです。まだ8試合あります、下位とのポイント差よりも、上を見て、勝点3を積み上げていく。自分たちに目を向けて、戦うことが何より大切です。

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無念の負傷退場となった瀬川選手、2点差を追いつこうとシュートを狙い続け、そして地面を叩いて悔しがる姿が焼き付いています。この気持ちがあれば、自分たちは必ず生き残れる。そう信じています。

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