仙台戦
担当:大重正人
まず、今日5430人のご来場をいただき、リーグ戦ホームゲーム来場通算500万人を達成することができました。本日と、これまでの27年間のご来場に改めて深く感謝を申し上げます。この記念日に、500万人目のご来場となったのは柏市からお越しのご家族4名様にむけ、チバテレビ、ライジングレイソルの西谷綾子さんの発声をいただきながら、セレモニーやプレゼントをさせていただきました。小学1年生のお子様が柏市内小学校向けの招待チケットに当選されたということで、スタジアムに応援に来て下さったそうです。本日ご来場の皆様、本当にありがとうございました。
さて試合ですが、今日は前半終了間際、目を覆いたくなるような決定的なピンチを、GKキムスンギュ選手がビッグセーブで救いました。ここで1失点で踏ん張れたことが、あとになって大きなことになれば、流れが変われば、そんなふうに期待を抱かせる韓国代表らしいプレーでした。レイソルは今季引き分けが少なく、今日で4つ目。12回の引き分けで勝点12を獲っている広島や湘南、仙台も11回の引き分けで獲得してきたポイント差を見れば、シーズン終盤になると大きなファクターになります。もちろん勝たなければいけない試合で、今日結果的に最良ではなかったものの、勝点1を獲り、ベガルタから勝点2を奪ったことは、レイソルにとって価値あるものだったと思います。
今日は久々に4バックでのスタート。ボランチにサヴィオ選手が入り、サイドバックが高い位置をとり、中盤から前に、守備でも攻撃でも人数をかけていく。そんな戦いを立ち上がりから見せてくれました。立ち上がりから攻勢で、敵陣でプレーする時間が長く、CKは前半だけで9回。だからこそ、4バックの間を突かれたあの失点だけが本当にもったいなく、ゲームを苦しくしてしまいました。
「焦らず落ち着いて戦っていこう」。今日のハーフタイム、ネルシーニョ監督は作戦を授ける前に、選手たちにじっくりを語りかけました。勢いのある前半でしたが、一方でそれによる焦りやミスもありました。後半に改めて主導権を握ることができたのは、そんな言葉があったからかもしれません。細谷選手の投入、背後への動き出しやキープでリズムを作り、チーム全体で敵陣へ押し込む戦いができました。後半だけで14本のシュート、ガンバ戦同様に決定力に課題は残りますが、これだけのチャンスを作れたことはポジティブに、これからも続けていかなければいけません。
真夏のような日差しだった日立台が夕暮れに包まれ、時計が気になり始めた残り15分でした。中央の狭いスペースをこじ開けるように、神谷選手が細かなタッチでシュートコースを作ると左足を一閃。「あそこしかなかったです。あの狭い中で一瞬シュートコースが見え、打たないと入らないと思いシュートを振った。バウンドとかはあまり気にしなかったが枠にいくことを考えて、丁度見たコースが枠内のコースだった」というシュート。GKの前で弾み、柏熱地帯のサポーターの願いが通じるような同点ゴール、自身2試合連続ゴールで貴重な勝点1をもたらしました。
「やっぱりアウェイサポーターも入るのは、いいですね」。今日からビジター席を販売し、わずかな販売期間の中、多くの仙台サポーターが日立台にお越しでした。クラブにとってはホームもビジターも大切なお客様に変わりありませんが、応援ということだけを考えればメリットが減ってしまう可能性も否定できません。ただ、優太のようなメンタルでピッチに立ってくれる選手がいることは我々もとても心強いことです。
残り7試合になりました。次は10月16日のアウェイ清水戦まで間隔が空きます。勝点2差の、今日以上の「6ポイントマッチ」になりました。恐れるよりも、勝って突き放せばいい。そういう気持ちで戦うことが一番です。ビジター席も販売になっていますし、アディショナルタイムで勝ち越したノエスタのような後押しをどうぞよろしくお願いいたします。