2021年10月21日

明日は浦和戦

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担当:大重正人

アウェイ清水での大一番、6ポイントマッチを1-0の僅差ながら勝利。J1生き残りへ一歩前進することができましたが、同じような立場のチームの勢いや残留への思いはひしひしと伝わってきます。「安心できるのは、シーズンが終わったときだけ」とネルシーニョ監督。指揮官のまだまだ気を抜くことはできないという緊張感は選手たちにももちろん共有されています。その上で残りの6試合に向けて、少しでも上を目指していこうというところに妥協はありません。

常に険しい表情のネルシーニョ監督ですが、会見でのある質問のときには、マスクの上から見えた目尻が少しだけ下がり、穏やかな表情になりました。先日の清水戦で、J1通算199勝目。「今まで長い年月を重ねてきた中で、一人で成し遂げられるものではありませんので、スタッフのサポート、これまで共に戦ってきた選手の頑張り、そういうもののおかげだと思っています。こういう記録を達成することができそうだと、ここまでやってこられたことについては純粋に嬉しく思います」と気持ちを表しました。ただ「我々は今フォーカスしなければいけないのはチームの状況であり、勝点3を取るということ。個人的な成績に関しては後からついてくるもの」と、これまでこだわってきたチームの勝利、何より優先されるVITORIAの精神に変わりありません。

J1通算200勝に王手をかけたゲーム。ホーム日立台で達成というのがサポーターの皆さんと一緒に快挙を祝える最高の舞台に間違いありませんが、それでも埼玉スタジアムという場所、浦和レッズという強敵と戦えるというのもそれに匹敵する舞台が整ったように思います。2011年12月3日、J1初優勝の浦和戦勝利は、J1での93勝目でした。昨年7月22日、4-0の快勝で自らの70歳の誕生日を勝利で飾りました。

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1995年からJリーグの第一線で指揮を執り続ける闘将。西野朗監督、長谷川健太監督、ペトロヴィッチ監督しか達成できていない大記録、1試合でも早くクリアして、次への一歩を踏み出したいところです。

武藤雄樹選手にとっては、7月のレイソル加入以来、初めての古巣戦となります。「長く在籍して、夏までいたチームなので、僕自身もすごく楽しみな試合で、まずは良いプレーを見せたいです。浦和はボールをつなぎながら良いサッカーをしているので、自分たちの強みである良い守備からショートカウンターで仕留めることができればチャンスはあると思います。ユニフォームは変わりましたが、お世話になったチームですので、そういう方々に自分自身が最高のプレーを見せたいとは思っていますし、熱い思いも持っています」。

攻撃でも守備でも労を惜しまず、味方を助ける動き出しやポジショニングで、後半戦のレイソルを機能させている一人です。清水戦の三丸選手へのアシストも、シュートを打つか、味方を使うか、その狭間の中ですばらしい判断と最高のプレーを選択して、貴重な勝点3に貢献してくれました。これだけの実績を持つストライカーですから、ゴールへの執念やこだわりも当然あるはずです。明日、埼スタのピッチに立つことができたら、レイソルの武藤雄樹としていつも通りの、そして最高のプレーを披露してくれることを願っています。

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さらにレイソルでは高橋峻希選手、レッズには酒井宏樹選手、山中亮輔選手、江坂任選手とそれぞれのOB選手が多く在籍する古巣戦でもあります。もちろんいろんな思いがありますが、いま所属するチームで自分の最高のプレーを出し合う、そういう全力で戦う姿を見られることに感謝やリスペクトの気持ちを持って、明日の埼スタの試合を見守りたいと思います。

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