2021年10月23日

浦和戦

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担当:大重正人

立ち上がりから、レッズがしっかりと守備陣形を作ったこともあり、レイソルがボールを動かしながら保持することもできていました。ただレッズもボールを大事にするスタイルですし、ボールが行ったり来たりするようなアップテンポではなかったように感じました。もしかしたらレイソルとすれば、チーム全体でもっと激しくスピード感のある守備をして、リズムを作っていきたいところで、相手のペースに自然と合わせてしまっていたのではと。

プレスに行くなら、もっとアグレッシブに行かなければいけなかった。前半15分、レイソルのダブルボランチを前に誘い出し、その裏で待っていたのがフリーの江坂選手でした。彼はもちろんレイソルの守備のやり方、選手の特徴も知っていて、いつどこにスペースができるか、ずっと狙っていたんだと思います。「ほとんどノープレッシャーでシュートまでいかれてしまった」という戸嶋選手の言葉通り、そこから3本のパスでゴールに結びつけたレッズのクオリティ、精度の高さはすばらしいものでしたが、自陣でのビルドアップから、一気にスピードアップしたところに、レイソルの守備陣は後手後手に回ってしまった最初の失点でした。

そこから8分間で、さらに2失点。レイソルのゴール側で写真を撮っていましたが、前半30分ぐらいまで15分間、こちらのエンドにボールが運ばれることはほぼありませんでした。集中が欠けたのか、立て続けの失点に気落ちしたのか、それにしても何もできないまま、時間と失点が進んで行った、悔やまれる時間帯でした。

前半終了間際、酒井宏樹選手に対して、三丸選手や神谷選手が激しいタックルを見舞いました。ヨーロッパや日本代表で活躍してきた酒井選手を抑えようとするなら、それぐらい激しくいかないと、いうプレーでした。後半から投入された仲間選手は、ユースの大先輩にも臆することなくアタックしていました。もちろんファウルは丁寧に謝っていましたが、そういう気迫、覇気をチーム全体として最初のキックオフから出して初めて、勝利を呼び込めるというものです。「今日は自分たちの良い守備ができなかったけれど、そこに関しては相手の攻撃のクオリティが高かったというのも認めざるを得ない。そこを上回るようなもっともっとアグレッシブな守備を見せなければいけなかったと思うので、そこは(リーグ戦)終盤にかけて、もう一度見つめ直していかなければいけない」(仲間選手)

後半途中から、武藤選手が入り、そして細谷選手も加わり、フレッシュな前線の選手たちが必死に走ってチェイスする姿を見て、彼らにせめて2点のビハインドでプレーさせたかった。特に古巣戦だった武藤選手の悔しそうな表情に、その思いを強くしました。

相手の出来、自分たちの出来を見れば、今日の結果は妥当なものと監督も振り返りました。すべての試合に勝つことは難しいですし、負けることも当然あります。でも、負け方にも種類があります。反省や悔しさは、選手たちが一番感じているはずです。11月3日まで試合が空きます。次節も上位の名古屋相手ですが、個人で、そしてチームで、立て直していかなければいけません。