2021年11月 7日

セレッソ戦でネルシーニョ監督J1-200勝達成

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担当:大重正人

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今日はどこから触れてよいかわからないほど、良いことがありました。やっぱり、チームの勝利、そしてJ1残留が確定したことが何よりです。もちろん、誰もが最初からこの結果を望んでいたわけではなく、省みることも当然必要です。それでも自分たちの置かれた状況の中で最善を尽くしてきた監督、スタッフ、選手たち。チームが献身的に懸命に戦ってきたからこそ、苦しかった今日の試合のなか、最後に最後のこれ以上ない連携から生まれたすばらしいゴールで決めることができました。

昨日、最近勝ったゲームは「1-0」ばかりだという話を書きました。でも勝つ試合には当然それだけの良い理由があったからこそ勝てたわけで、そういう意味でも今日の試合は攻守に内容の伴った良い試合だった、よく戦い抜いた試合だったということをまず伝えたいです。

ゴールこそ1点でしたが、今日はゴールの予感が常に漂っていました。中盤にボールムーブに長けたサヴィオ選手とドッジ選手が入り、狭いスペースでボールをうけたり、味方をサポートしながら、チームを推進させてくれました。前線では機動性のあるクリスティアーノ選手、武藤選手、仲間選手がいて、彼らの動き出し、空いたスペースを他の選手が狙い、そこへ後ろからボールが入る。収めたところにさらにサポートが入る。

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「今日は、前線に絡んでいく枚数がすごく多かった」。ヒーローとなった大南選手は試合後にそう振り返りました。前半30分ぐらいだったでしょうか、左サイドから崩して、最後武藤選手が右足で流し込んだ場面。セレッソのGKキムジンヒョン選手のこれ以上ないセーブでした。スンギュとの韓国GK対決、良いキーパーの試合は引き締まるし、今日の好ゲームを演出したうちの2人でした。

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その後も武藤選手がハーフスペースでボールを引き出したり、カウンターの起点になったり、チームを動かしていました。あそこでつながるかロストするかで、試合の流れは大きく変わります。実は、試合前日にネルシーニョ監督と話をして、「武藤が気持ちよさそうにプレーできていないから、もっと自分のやりたいプレー、相手の嫌なところで受けるプレーをもっとやってくれ」と言われたことを明かしてくれました。レイソルでの最初の誕生日、素晴らしい一日になって本当に良かった。

決勝点の場面、サヴィオ選手の縦パスを引き出したのも武藤選手でした。右サイドのスペースで相手を引き付け、フリーの椎橋選手へ。「シイにボールを預けたときに、シイが上手く時間を作ってくれたので、自分の周りのスペースが空いた。シイのパスが本当に良かった」。椎橋選手の絶妙なヒールパスを受け、左足でDFの足元を抜いたゴール。それまでの惜しいチャンスを逃していただけに、柏熱地帯の歓喜はより大きく弾けました。

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ネルシーニョ監督は、これでJ1通算200勝を達成しました。これは、西野朗監督、長谷川健太監督、ペトロヴィッチ監督しか成し得ていないこと。そして440試合目での達成は、ペトロヴィッチ監督より1試合早く、外国籍監督での最速記録を塗り替えました。

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「これまで日本サッカー界に17年従事してきて、ずっとJリーグで仕事をする事ができているが、日々仕事の中で誠実に目の前のタスクに真摯に向き合い、その積み重ねが今日の1勝であり、通算200勝という記録を生むことができたと思う。非常に嬉しく思うし、自分に携わってくれた全ての人たちに感謝の気持ちを伝えたい。今日の1勝で残留こそ決めたが、まだ今シーズンは終わっていないので、本来我々が目指したところというのはこの順位で今シーズンを終えるという事ではなかったので、シーズンが終わるまで気を抜かずにやっていきたい」

そして今日、みんなが笑顔になれたこと、それが何より一番でした。
ありがとうございました。