2021年11月20日

福岡戦

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担当:大重正人

今日は、試合前に2つのセレモニーを行いました。
まず村上伸次主審のJリーグ通算500試合主審出場、史上3人目の偉業となりました。そしてネルシーニョ監督のJ1通算200勝のセレモニー。サプライズで奥様にお声掛けし、また長年タッグを組んできた井原ヘッドコーチから記念パネルが贈られました。2人とも長年Jリーグで活躍、貢献してきたからこその大記録達成、スタンドからは大きな拍手が贈られました。お2人とも、おめでとうございます!

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前半の飲水タイムまでを見て、今日は1点勝負になるのでは、という思いがより一層強くなりました。両チームとも非常に組織的で、堅い4バックのディフェンスでした。このエリアでは前から行く、ここからはブロックを敷いて中央を固める、という狙いがとても見えて、さらに球際も激しく、本当に集中を切らすことのできない、緊迫した90分間でした。ゴールこそありませんでしたが、両チームが力を出し切って勝ち点1を分けた試合でした。

特にレイソルの2センターバック、高橋祐治選手と古賀選手が、アビスパの2トップ、フアンマ選手とマリ選手に対して、とても激しく勇敢に戦ったプレーが今日は何より印象的でした。フアンマ選手のパワー、そしてマリ選手のスピード。「正直あの組み合わせは予想していなかったが、チームとして相手の選手が変わったところで劇的にやり方を変えることはなかったので、特にそこで問題が起きることはなかったし、スムーズに試合に入ることができたと思う」という古賀選手。「祐治君とは出ていく人とカバーする人を毎回はっきりさせようということは試合前から話していたし、まずは一つ目の競り合いで勝つことは大事にしていた。お互いに声をかけ合いながら上手くできていたのかなと思う」

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また高橋祐治選手はフアンマ選手とのハイボールの争いに一歩も引かず、跳ね返す。またマリ選手に背後を狙われながらも懸命に戻ってクリアした場面は、今日のハイライトのひとつでした。ネルシーニョ監督も「2人は、非常に(ゲームの)入りから素晴らしい出来だったと思う。笛がなるまで集中を切らさず、アラートにゲームに入れていた。空中戦・グラウンダーで入ったボールに対して球際のところも相当厳しく、相手に自由を与えない意識ができていた。今日はその2人だけではなく、守備の対応が非常に素晴らしく、ゲームを通して非常にいい働きをしてくれた」とチーム全体の守備を称えました。

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ボールを保持した時間帯には、この前のセレッソ戦と同じように、武藤選手がリンクマンとしてボールを引き出したり、サイドバックの2人が高い位置へ飛び出したり、三原選手やドッジ選手からのボールムーブもスムーズで、アタッキングサードへ攻め込む場面もありました。ただペナルティエリアで決定的な場面は作れず、またサイドからのクロスも、相手の山脈DFたちを賀状が高く、低いボール、ニアへの飛び込み、もう一つ工夫を織り交ぜて、チャンスが作れたらという惜しさもありました。

9月から10月にかけて少し苦しい時期がありましたが、またここに来て、メンバーが多少変わったりしながら、また堅い守備を取りもどして安定感が出てきたように感じます。今季は残り2試合、アウェイでの札幌戦、ホームでの大分戦のみ。9試合続けて1得点以下という現状もありますが、攻撃にかける人数が増え、ボールに絡む複数の動きもよく見られるように感じます。そして瀬川選手も待望の復帰を果たしました!「お互いに動きがない時間が長く続いていた中で、アクセントになる動きと、できるだけボールを収めて前を向いて繋がれるように意識した。もう少しシュートを打つチャンスはあったので打てればよかった。正直個人的にはまだまだだと思っている。みんなもそう思っていると思うけれど、上手くいった部分をもっと伸ばすべきだし、上手くいかなかったところをもっと突き詰めていかなければいけないなと思う」。チームでゴールを決めて、そして複数得点での勝利を、残り2試合で見せてほしいと思います。今日も太鼓と手拍子による応援が、あと一歩、ぎりぎりのところで選手たちの足を踏み出す力になったと思います。今日も多くのご来場、ご声援をありがとうございました。

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