今季最終戦
まず、今日は「柏ホームタウンサンクスデー」ということで、先日市長に就任された太田和美柏市長がスタジアムにお越しくださいました。試合後にはレイソルやサポーターの皆様に向けてもお言葉をいただきました。
「今日は絶好のサッカー日和の中、最後まで皆さんと一緒に観戦させていただきました。最後まで精一杯戦った選手の皆さん、サポーターの皆さんには心から敬意を表させていただきます。また日頃より柏レイソルの皆さんに対しては、健康増進、青少年健全育成、チーム活性化など、市政に多大なるご協力をいただいていることに御礼を申し上げます。今日でJ1リーグが全て終了しましたが、来季に向けて、選手、スタッフ、サポーターの皆様、心を一つにして柏から世界を目指していきましょう」
今日の最終戦。日立台に多く足を運んでいただいた皆様に、勝利をお届けすることができませんできず申し訳ありませんでした。前半は0-2のビハインドで、システムを変え、選手を入れ替え、そして何より「ボールが全然前につけれていない。もっと勇気を持って、ミスを恐れるな」とネルシーニョ監督からの檄。後半早々に2連続得点。相手と同じシステムに合わせ、前へ前へという意識が強まり、最近見せている大南選手の迫力満点の攻撃参加から、戸嶋選手がゴール左隅へのファインショット。さらに左サイド三丸選手のクロス、ペナルティエリアの混戦から、サヴィオ選手らしいボールテクニックからのゴール。正直、望みを感じられなかった前半から一変して、黄色く埋まった日立台らしい迫力の同点劇は、今日のハイライトでした。
ただ、いい時間を長く続けることはできませんでした。「2失点に絡んでしまった」という戸嶋選手はそれを取り返そうとゴールで結果を返したものの「2点取った段階で自分たちはもう1点を取って勝ち越そうと思ってやってはいたけれど、チャンスもある中で決めきれなかった。どこかで無意識に(同点になったことで)落ち着いてしまったところがあったのかなと思う。監督からも(プレーが)後ろ向きだったと言われて、そこで圧力が弱くなってしまったり、決定機を外してしまったことで相手に突き放されてしまった」。
古賀選手は「3点目をとるチャンスもあったし、上手くはめていきながら良い形でボールを奪うことは何度かできていた。決めきるところはもちろん大事だし、ああいった時間帯に点が取れない時こそ、後ろがもっと締めなければいけなかった。3バックでも4バックでも、上手くフリーマンを作りながら剥がしていくという作業をやれていなかったし、そこを意識的にやっていくことがもっと今のチームに必要だと思うし、ポジショニングひとつで解決できることにもっと目を向けなければいけない」と終始険しい表情で試合を振り返りました。
最後のセレモニーについても「サポーターの皆さんの反応は当然の反応だったと思うし、僕ら選手たちからしても今年の1月にルヴァン優勝を逃してから、タイトルを獲るためにシーズンをスタートしたのにこの結果なので、本当に申し訳ない気持ちが強い。不甲斐ない試合を多く見せてしまったことは責任を感じている。ただそれでも会場に足を運んでくれたサポーターの方は本当に多かったので、来シーズンこそ、簡単にタイトルを獲れる状況ではないけれど今年よりもより上に、少しでも向上していく姿を見せなければいけない」とゲームキャプテンとして、チーム最多出場の選手として、この直面する現状とサポーターの皆さんへの思いを話しました。
瀧川龍一郎社長からは、この大変なコロナ禍でサポーターやスポンサー、ホームタウンの皆様をはじめレイソルを支えてくださった方々への感謝、そして1年間戦い抜いた選手やチームへの労いを伝えました。また来季、ネルシーニョ監督が引き続き指揮をとることもお伝えさせていただきました。続けて「来年はレイソル創立30周年の節目の年でもあります。この30年間、本当に多くの皆様から温かいご支援を頂いてここまで成長することができました。別の場でもお伝えしてまいりますが、まずはこの場をお借りして御礼申し上げます。コロナもあり先行き不透明な時代ではありますが、もう一度足元を見つめ直して、皆様とともにしっかりと新たな一歩を踏み出してまいりたいと思います」とご挨拶させていただきました。
サポーターの皆様からの厳しい言葉を頂くことも当然で、当初の目標とは異なる不本意なシーズンに終わりました。30周年の来季に向けて、これまで歩んできた道を振り返り、反省し、自分たちの立ち位置を見つめ直し、ここから進んでいく道をお伝えしていきたいという思いです。十分ではないかもしれません。満足のいくものではないかもしれません。それでも、レイソルが進んでいくために考え抜き、それを追ってお伝えしていきたいと思います。
少しでも恩返しを、という思いは選手やスタッフも持っています。明日はファンクラブ会員様向けと限られてはいますが、サッカー教室を開催します。「今年はなかなかファンの方たちと触れ合うことが難しかったので、何か子どもたちに」と北爪選手が発してくれた思いを、少しでもお届けできればと思います。10人以上の選手に加え、松原コーチがプログラムを考え、井原ヘッドコーチや栗澤コーチ、井上GKコーチ、岡村テクニカルスタッフと楽しいサッカーの時間を過ごしていただけたらと思います。写真や動画でその様子をお届けしたいと思います。明日10時前からレイソルのSNSをご確認ください。
最後にはなりましたが、改めまして、今シーズンも柏レイソルへのご声援、温かい気持ちをいただいて大変ありがとうございました。