2022年2月19日

アウェイ湘南戦

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担当:大重正人

開幕戦勝利は2年ぶりのことです。アウェイでの勝利は2019年のJ2山口戦、J1だと2017年の鳥栖戦以来、5年ぶりとなります。周りから聞こえてくる下馬評は決して高くはないですが、この一勝でレイソルや選手たちに注目してもらえたらと思いますし、愚直かもしれないけど、チームとしてこう戦うんだということを全員が理解し、スタミナの限り尽くしてくれた結果です。相手DFから2枚目のイエローカードを引き出した細谷選手の飛び出し。相手の背後を狙う動きを繰り返していたからこそ、起こったものです。ゴールを陥れるために、相手の嫌なところを何度も狙う。しっかり走って、球際に負けない。ポジショニングやパスとか、いろんな要素がサッカーには求められますが、そのハードワークなくして、勝利も成功も得られません。

相手が一人少なくなって数的優位にはなりましたが、昨年のマリノス戦で同じ状況で敗れたこともあります。10人の相手は11人分の働きをめざすなか、レイソルも負けじとゲームのボリュームを出し続け、ついに後半、中村選手の仕掛けからPKを獲得。サヴィオ選手が落ち着いて沈めます。さらに75分、右サイドサヴィオ選手のクロス、逆サイドから三丸選手が折り返して、山田選手の左足シュート。ペナルティエリアにこぼれたところを小屋松選手がゲット。試合の行方を大きく決定づける2点目となり、最後までGKキムスンギュ選手を中心に守り切って2-0で勝利。数的有利な展開にはなりましたが、しっかり勝ち切れたことに大きな意味があります。

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ドウグラス選手の途中交代は心配ですが、代わりに入った小屋松選手が流れをぐっと引き寄せてくれました。キャンプ中にケガを負ったものの、何とか開幕戦に間に合いました。「裏のスペースを狙ったり、ボールを引き出す部分と、守備のところでしっかりプレッシングをかけるようにと指示を受けた。ボールを引き出す部分は自分の良さの一つでもあるし、中盤を助けながらゴールを目指していくというところで、少しポジションを落としたり、前線で張ったり、緩急つけながらプレーした。みんながあの時間までしっかり無失点で耐えながら走りきったところでボールがこぼれてきたので、みんなで勝ち取ったゴールだと思う」。

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レイソルでの初戦が、J1通算100試合目。そのメモリアルゲームに自らを祝うゴールでした。「いろんな方たちの支えがあって達成できました。まだまだ積み重ねていって、今年はいい結果で終われるよう、個人としてもチームとして良いスタートを切れたと思います」。レイソルの『14番』らしいインパクトを残すナイスゴールでした!

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先発メンバーには、山田雄士選手の名前がありました。プロ4年目、リーグ戦でのプロ初先発、この大事な開幕戦でネルシーニョ監督の大抜擢でしたが「2年前の最初の試合、ルヴァンで先発した経験もあって、少しはゆとりを持って臨めました」。彼の良さは、ボールを受けて、循環させるプレー。ビルドアップでつまりそうになった時に、すっと空いたポジションに降りて、滑らかにトラップし、ターンしてプレッシャーを開放する。周りを助け、気の利くプレーヤーです。そんなヤマが「ロングボールやクロスが多くなるので、クロスへの飛び込みやセカンドボールを意識しました」と決して大きくはない体で相手とのコンタクトプレーに挑み、またプレスやサポートなど献身的なランニングで奮闘しました。「今日はペース配分しないで、最初から飛ばしました。足がパンパンです」。力を出し惜しみせず、やりきることが何よりで大事です。そして「この次が大事」ということもヤマは重々分かっています。そしてレイソルにはこんな良い選手がいるんだということをもっともっと知ってほしい、そんな思いです。

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今日は冷たい雨の中、アウェイ平塚まで駆けつけて下さった皆さん、心強い応援をありがとうございました。リーグ戦、次節は27日日曜日、ホーム開幕となる横浜F・マリノス戦です。リーグ有数の強敵を迎えるだけに、ぜひ日立台に多くのサポーターの皆さんにお越しいただいて、選手たちを力強く後押ししてください。明日日曜12時からチケット一般販売がスタートしますので、ぜひローソンチケット、コンビニのローソン&ミニストップでお買い求めください。
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/034691.html

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