川崎戦
担当:大重正人
1点差で肉薄したとも言えますし、1点が遠かったとも言えるような試合でした。勝つチャンスがなかったわけではありませんでしたが、
川崎がこの2試合勝利していなかったこともあってか、よりそういった面が強調されていたようにも思います。だからこそ、余計に強かった。センターバックの谷口選手、細谷選手のスピードにもアンジェロッティ選手の高さにも対応して、レイソルは自由にさせてもらえませんでした。さすが日本代表、J屈指のDFでした。マオには、こうした日本最高峰のDFを乗り越えていくようなFWになってほしいと願います。
立ち上がり、フロンターレのエンジンがかかる前のビッグチャンス、小屋松選手が決定的な場面を作り出しただけに悔しい思いでいっぱいでしょう。前半終了間際の時間帯でこの日唯一のゴールを与えてしまったこと。中村選手は「マルシーニョ選手のスピードはわかっていましたし、45分間はしっかり対応できたが、残りのワンプレーで個で打開されました。僕の責任で負けたと非常に感じています。この試合に懸けていましたし、何がなんでもという思いでした。とても悔しいです」と潔く認めました。
こうした勝負を分ける局面をものにするか失うか。もっともっと拘らなければ、川崎のような強敵を上回れませんし、上位に行けるかどうかの一つのスタンダードを身をもって思い知ることができたと、今日の惜敗をポジティブに捉えたいです。もちろんネルシーニョ監督も「プレーのインテンシティ(強度)は今日も出せていた」と中2日中3日がつづいた連戦の最中での選手たちの頑張りを認め、今後につながる内容だったと評しました。悔しい負けを共有したサポーターの皆さんからも、戦い抜いた選手たちの奮闘が伝わっていたと思います、大きな激励の拍手をいただきました。まだまだこれから、もっとよくなるように。引き続きの後押しをお願いいたします。
最後に、試合の話ではありませんが、今日フロンターレのスタッフさんとご挨拶させていただいた中で、思いがけない「再会」がありました。その女性の方は「むかしレイソルの広報日記に載せていただいたことがあるんです。私、大津祐樹選手の学校の後輩で。練習見学に行った時にエナメルバッグを持っている姿を撮っていただいて、すごく嬉しかったんです」。
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日立台に戻って昔の日記を検索してみると、すぐに出てきました。2008年のちょうど今頃、4月5日のことでした。14年前の出来事を大切に覚えていただいていたことがとても嬉しく思いますし、レイソルやサッカーを介して、今こうしてお会いできて、同じサッカーファミリーの一員として同じ場所で働けていることに驚きや感謝の気持ちでいっぱいです。これからも一期一会を大切にして、この日立台での一日一日を過ごしていきたいと思います。