2022年5月29日

清水戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

220529.jpg

キックオフ90分前、14:30のピッチ上気温はなんと33.4度。15:30で33度、ハーフタイムの17時ごろでも30度と、選手たちにとっても、スタジアムにお越しいただいたサポーターの皆さんにとっても、本当に過酷なコンディションでした。そんな中でもレイソルの選手たちは運動量やタフさを発揮して、試合開始から終始ゲームを優位に進めて3-1の勝利。内容と結果が伴った、会心の一戦でした。

立ち上がりから3バックからのビルドアップで着実に前進してボールを握り、ゲームのペースをつかみました。前線が裏を狙う動きと、それによって生まれる中盤のスペースをいかに使い分けるか。両方あるから、相手は迷います。そのバランスが試合を重ねるごとにどんどん良くなっているように感じます。サヴィオのゴールは、本当にスーパーでした。鋭い切り返しで相手をかわし、さらに細かなタッチでシュートコースを作り、最後は逆足の左足でのコントロールショット。彼がすばらしい選手だということは、我々はもちろん、サポーターの皆さんも十分知っていますが、今日のゴールは他チームのサポーターからも大きく称賛されるであろう、ファインゴールでした。

「あの場面は、なかなかスペースが見つからない状況の中で、早い判断をして、ボールを左足に持っていくように意識し、それが幸い良いシュートにつながった。特に自分たちが中盤でのボールポゼッションも含めて、ゴールに向かう姿勢を選手たちがしっかり持っているし、やはり良い守備から良い攻撃に転じる局面が増えてきたことで、自分たちがより攻撃のチャンスを作れたと思う」

このサヴィオの言葉が、そのまま形になったのが、前半39分の細谷選手のゴールでした。最終ラインからボールを15本近くパスをつなぎ、一度カットされたボールを古賀選手が奪い返して、そのまま長いスルーパス。相手のDF2人の間を縫うように力強く抜け出した細谷選手が、日本代表GK権田選手との1対1を制しました。「この2試合連続ゴールをまだまだ伸ばしていきたいです。レイソルでも代表でも自分のやるべきことは同じなので、このままやり続けていきたいです」。試合後は佐々木選手と一緒に、あわただしく空港へ。今夜早くもウズベキスタンへ出発します。U-23アジア選手権はDAZNで配信があり、日本の初戦は6/3です。2人の活躍をぜひご覧ください。

セットプレーで点数がなかなか獲れなかったことも、きょう一つの回答を出せました。「セットプレーで拓巳くんがファーサイドにいて、絶対そこは競り勝つという意識が皆の中であるので、そのセカンドボールをうまく真大が回収してくれて、たまたま自分のところに転がってきたので思いっきり打った」という大南選手。さすが元FWと思わせる、抑えの利いた見事なスライディングシュートでした。

「自分たちの良い時間帯ではボックス脇を取れたり、相手の裏を上手く取れていたと思うし、そこからしっかりラインを押し上げられて良いサポートも入って得点につながった」。一方で、後半途中からは相手のロングボールやパワープレーを受ける苦しい時間帯もありました。「相手にボールを放られて、自分たちの背後を取られる嫌な時間帯が続いた。まずは我慢強く守ろうというのと、しっかり前線と最終ラインをコンパクトにしてセカンドボールを拾えるようにしようと話していたが、うまくセカンドボールを拾えなかったりする時間が続いたので、そこは修正していかなければいけないと思う。ただ、ああいった時間帯で失点せず、1失点で抑えられたことは良かった」。右CBからウイングバックに移ってから、彼の走力と高さの良い所が攻守で存分に発揮されているように思います。

小屋松選手のランニングや気の利いたポジショニング、大南選手との両翼で貢献度の高い三丸選手、また3枚で中盤を守るべく椎橋選手と戸嶋選手の運動量がチームを支えています。良い所を挙げればきりがないほど、いまのレイソルはピッチに立つ選手みんなが役割を全力で果たそうとしているし、本当に献身的です。だからこそ、この猛暑の中でも相手を上回るサッカーができたのだと思います。

4月17日から、そして戸嶋選手が中心になって準備した感謝メッセージを持って試合後の挨拶に回るようになってからホームでの勝利がなく、何とか笑顔で回らせてあげたいという毎試合でした。記念ユニフォーム最後の試合でそれが叶い、そしてアウェイ勝利で続けてきた記念撮影がようやくこの日立台で、ホームサポーターの皆さんと撮ることができました。選手とサポーターとがひとつになって、最高の日曜をもたらしてくれたこと、本当にありがとうございました。続く水曜、天皇杯の筑波大学戦も応援をお願いいたします。

220529vit.jpg