#サチカメラ 投稿の正体
担当:梶山由珠
6月に入ってから平日は毎日のように、柏市内の小学校の皆さんがスタジアムの施設見学に来てくれています。
市内小学校の施設見学は基本的に毎年のように受け入れておりましたが、昨年、一昨年はコロナ禍で、選手が小学生の皆さんの前に登場するという機会はありませんでした。今年からは少しずつ再開していこうということで、可能な限り選手が子ども達と直接対面する機会を設け、タイミングさえ合えば選手にも協力してもらって一緒にピッチを駆け回る時間をつくっています。
「かっこいいー!」「サインほしい!」「俺も将来サッカー選手になる!」と、選手が登場するなり大興奮してくれる子ども達。サッカー選手が子ども達に与える夢や感動はものすごいなと最近は毎日のように感じていますが、選手もまた、そんな子ども達の素直な言葉や笑顔を受け取って、日々パワーをもらっています。レイソルを観に来たことがあるという子も、そうでない子もいますが、直接ふれあうことでレイソルやその選手を好きになるきっかけになったり、地元にレイソルというクラブがあることを喜んでくれたら、私たちも嬉しい限りです。
今日はTwitterでの「サチカメラ」投稿について、もう皆さんお気づきかとは思いますが、あまり詳しく説明してこなかったこともあるので、一度ここで触れておこうと思います。
これまで勝利後にアップしてきた集合写真や選手たちのオフショット、春に行なった日立台の桜レポートなど「サチカメラ」のハッシュタグが付いた投稿は、文も含めて戸嶋選手の作成しているツイートです。サポーターの皆さんの反応を見て、もしかしてお気づきでないのでは!?と心配になり、一度だけ「text by 戸嶋祥郎」と投稿文に加えたのですが、文字数の関係でその後は入れられませんでした。。
サチカメラ投稿は、広報からお願いして始めたものではなく、戸嶋選手本人の思いから日立台の桜レポートをきっかけにスタートしたものです。
初めは私も驚きました。LINEで桜の写真を送ってくれたと思ったら、「こんな感じで、タイミングあればお願いします!」と投稿文まで送ってくれたのです。のちに大重広報と3人の「サチカメラ」という名のLINEグループが発足され(発足者も戸嶋選手でした笑)、今では定期的に戸嶋選手が写真と投稿文を送ってくれています。
本人にきっかけを聞いてみると、「自分でアカウントを作って発信するべきだというのはわかっているんですけど、クラブの人の目を通して更新した方が安心というか・・・。まあ、その方が目立つというのはあるかもしれないです(笑)シャツインもそうですけど(笑)」と意外な発言もありましたが、「SNSをやっていなくても発信はしないと、という意識はありました。尚更このご時世で、皆さんに楽しんでもらえるものが一つでも増えれば」という思いで桜企画を始めてくれたそうです。
また、ルヴァンカップアウェイ鳥栖戦から始めた勝利後の写真撮影(勝点SUNショット)も選手の声掛けがきっかけでした。「(北爪)ケンゴさんが撮ろう!と言ってくれたのが始まりです。平日アウェイに来てくれた皆さんに喜んで帰ってもらいたいという思いで、勝ったら毎試合撮りたいなっていうのは試合前とかに話していました。それが今は恒例になりつつあります。ホームで試合後に掲げていた感謝と抱負の弾幕も、あれを持ってから勝てなくなってしまって・・・製作していただいた業者さんとかにも試合後に掲げることを話していたので、そういった方達にも早く勝利を届けたいと思っていました。5月末の清水戦、記念ユニラストゲームでようやく勝利できて、今後また黄色いユニフォームでもたくさん、気持ちよく掲げられたらと思っています!」。
「サチカメラ」の投稿が"戸嶋選手自身の言葉で発信されているツイート"という見方をすると、より親しみが湧いてくるのではないでしょうか。過去の投稿もぜひ読み返してみてください。
日立台の桜-3/30#サチカメラ
— 柏レイソルOFFICIAL (@REYSOL_Official) March 30, 2022
今日も満開です!
時折春の陽ざしもあり、見頃のピークかと感じました。
今日は大谷さんと共に。
誰もが認めるミスターレイソル。
みんなでその背中を追い続けています。
ベストショットをどうぞ#reysol30 #日立台の桜#大谷秀和 pic.twitter.com/rMPotqSAdQ
#勝点SUNショット-5/29
— 柏レイソルOFFICIAL (@REYSOL_Official) May 29, 2022
約2ヶ月ぶり、日立台での歓喜
30周年記念ユニで最初で最後のパシャリ
苦しい時間帯もありましたが、レイソルに関わるみんなで勝利を掴みとったと思います
ありがとうございます。
6/1天皇杯、6/18神戸戦も勝ちましょう#勝利のSUN本締め#サチカメラ #reysol30 pic.twitter.com/UZ1DU22Npt
そんななかで先日、オリジナルボールの寄付に関するサチカメラ投稿がありました。選手会が主体となっているこの取り組みも、戸嶋選手の発案がきっかけでした。
選手会オリジナルボール
— 柏レイソルOFFICIAL (@REYSOL_Official) June 3, 2022
チャリティくじの収益などを活用して、施設見学などでお渡しするために制作しました。
選手、クラブ、サポーターの力で、ホームタウンの子どもたちがサッカーやレイソルを好きになってくれるように。選手一同より良い形を見つけながら取り組んでいきます。#サチカメラ pic.twitter.com/tsmEgGR0DL
30周年記念マッチで行なった選手会主催の「チャリティくじ」も、コロナ禍で減ってしまったファンサービスの機会を増やして、その売上でホームタウンの子ども達に還元したいという発想から実施に至りました。1000円くじを500個販売して50万円を売り上げた選手会は、その売上を活用してオリジナルボールを制作。それを、冒頭でも触れたスタジアムの施設見学に来てくれる小学校などに寄贈しています。
※なんとこの図も戸嶋選手が作成したものです!
「サッカー選手として結果を出すことはもちろんですけど、サッカー選手である今だからこそピッチ外での活動も積極的にやっていきたいという思いはずっとありました。より強く思うようになったのは、一昨年怪我をして考える時間が増えてからです。9ヶ月間サッカーができない時期を経験したからこそ、サッカーをすること以外にも視野を広げるようになりました。とはいえレイソル加入1,2年目で何か始めることは難しかったので、周りとコミュニケーションを取ったりしながら、今年3年目で色々出来たらと思って少しずつ取り組んでいます。自分はJリーグ選手会(JPFA)の役員もやらせてもらっているので、こうした活動をテンプレート化して、他の選手やチームが真似て始めてくれるようにしていきたいです。それがJリーグだったりサッカー界の発展につながると思うので」。
そんな熱い思いを語ってくれながらも、「でもレイソルの選手会長は僕じゃなく(佐々木)マサトなんで!」と本人はいつも、あくまで裏方の姿勢です。とりたてて注目されることは戸嶋選手の本意ではないのですが、サチカメラ投稿も今年の選手会による取り組みも、彼の発案があってこそ実現したものだったという事実をここでお伝えしておきます。今後も選手会と話し合いながら、さまざまな企画や取り組みを実現していけたらと考えていますので、楽しみに待っていてください!