2022年6月19日

神戸戦

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担当:大重正人

勝てたからこそ言えることではありますが、、、
でも先制点を許して0-1にはなりましたが、選手たちから動揺や焦りの雰囲気はなかったように見えました。1点ビハインドでも十分戦える。そう、こちらに思わせてくれる落ち着きや信頼感が今のレイソルの選手たちにはあります。

古賀選手が先日こう言っていました。
「去年は先に失点すると、雰囲気が沈んでしまっていたけど、今年は違う」。
今日のヒーローの椎橋選手も「先に失点したけど全員が『まだ時間あるから大丈夫、自分たちがやることをやろう』と声が出ていました」とピッチ上のことを振り返ってくれました。

立ち上がりからヴィッセルは守備を固めてきた分、ロングボールからのピンチはあったものの、レイソルがボールを握ってペースをつかみました。だからこそ、あの失点のシーンだけはもったいなかったですし、イニエスタ選手のダイレクトパスで局面を打開されました。でも、シイが、見事なミドルシュートで、その言葉を実現させて、試合を振り出しに戻せた時点で、またレイソルが試合の流れを引き寄せました。「知哉くんには練習の時から、愛情ある落としをしてくれって言ってたんで笑。めちゃめちゃ愛情ある落としが来たので、思い切って足を触れました」と茶目っ気いっぱいのコメントでした。

さらに畳みかけたレイソル。戸嶋選手がペナルティエリアで粘ってPKを獲得し、サヴィオ選手がしっかり沈めて逆転。後半18分に早めに動いたネルシーニョ監督の采配も結果につながりました。CKのチャンスからの浮き球に待ち構えたのは武藤雄樹選手でした。左足でのボレーシュート、相手GKの手をはじき、右ポストに跳ね返って、逆サイドのネットへ転がりこみました。

「ピッチに入る時から思い切ったプレーを見せたいと思っていたので、そういった意識で足を振り抜くことができました。良いところに入ってくれました。時間はかかったが、レイソルで初ゴールを決められて興奮しました!」と白い歯を見せての最高の笑顔でした。「日立台のスタジアムの良さはゴール裏との距離感で、レイソルに来てから早くゴール裏に飛び込みたいとずっと思っていたので、期待してくれたサポーターの皆さんにゴールを見せられて良かったし、喜びを共有できたことは長くサッカーをしてきた僕にとって改めて最高の瞬間だと感じました」。胸のエンブレムを握りしめて、サポーターに向けて拳を突き上げるムトーの姿、日立台がひとつになった最高の瞬間でした。

ゴールを守った松本健太選手にとっては、Jリーグデビュー戦でした。これまでのルヴァンカップと天皇杯での2試合で十分なプレーを見せてくれていましたし、私はなんの心配もありませんでした。事実、終始落ち着いたプレーぶりでしたし、後半開始早々の武藤嘉紀選手のシュート、また終盤の2度のピンチ、裏に抜けられた相手を、身を挺してブロックし、また大迫選手の至近距離のヘッドをかきだした2つのビッグプレーがなければ、3-3で終わっていたかもしれません。

「ここまでの2年と少し振り返って、苦しい時間を過ごしたことが多かったですが、それでも飢えることなくしっかりと常に準備はしてきました。自分のプレーについてはまだまだ改善点がありますが、とにかく今日は勝って終われてホッとしています。自分はなぜサッカー選手になったのか、サッカーを続けているのかというのを考える時期もあったりしたが、これまで支えてくれた両親や僕らを後押ししてくれるファン・サポーターの方達を思うと、僕らが代表してピッチに立って戦うわけで、必死にやらなくてはという気持ちで今までずっとスタンドの上から見てきました。今日は勝って嬉しい瞬間に接したことで、もっと頑張らなくてはとあらためて感じました」。

そして監督からも「出場機会が多くない中でもしっかり地道に準備をしてきた成果を出してくれた。キーパーコーチの井上敬太もこうした状況を想定していい準備してきてくれたし、彼の功績を称えたいと思います」。おめでとう、マツケン!ここからますますの成長、活躍を期待しています!

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