2022年7月 6日

名古屋戦

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担当:大重正人

試合前、キムスンギュ選手のサウジアラビア、アルシャバブへの移籍を発表しました。そのお知らせに、先日チームにお別れの挨拶をした時の写真をアップしたツイートには、本当に多くの反響がありました。レイソルを何度も救った数々のセーブと、温厚で頼りがいのある人柄で我々もサポーターの皆さんもハートを鷲掴みにされました。チームメイトとの最後の抱擁と笑顔がそれを物語っています。後を託す、ユース出身の若手キーパーたちにも温かい言葉を贈ってくれました。スンギュの技術、姿勢、キーパーとしての存在感、学び取ったものを受け継いで、レイソルの名キーパーの道を継いで行ってほしいと思います。スンギュのサウジでの成功、そして12月のワールドカップでの大活躍を祈っています。

名古屋戦は、立ち上がりの失点が最後まで重く響いて0-1の敗戦、3連敗となりました。相手のカウンター、右サイドを森下選手が駆け上がっていくところで、レイソルが間に合っていない、これは危ないという予感がしましたが、結局マテウス選手を捕まえきれませんでした。名古屋は、今季から長谷川健太監督に代わったものの、昨年の主力が多く残り、先制点をハードワークと堅い守備で守り切るというサッカー、勝ち方が分かっている、そんな試合展開にはまっていくような今日のレイソルでした。

シュートは13本打ったものの、決定的なシュートは前半の武藤選手の1本だったでしょうか。途中出場からドリブル突破などで見せ場を作った山田選手も「負けている状況で相手がブロックを引いてくることはたくさんあると思うが、まずは点を獲るためにミドルシュートとかシュートの意識を見せていけば、相手が出てきたところをワンツーで入っていけたり、シュートを打つ素振りで相手が乱れた時にマークが外れたりすると思う。もっとチーム全体でそういった狙いを持っていきたい」と課題を口にしました。

また激しく行くところでファウルになって、今日はプレーを連続してリズムや勢いを出せない試合だったと。もちろん、マテウス選手やレオシルバ選手、柿谷選手ら本当に技術があって、ボールを奪いきれなかった。そのうまさや強さがあったという一番の事実があって、今日の試合を勝つというのは難しかったと、今は思っています。

前にも書いたことがありますが、頂点を目指してほしいという声はすごく分かりますし、でも1試合1試合の目の前の勝ち点があって初めて、その先の最終目標が見えてくると思っています。監督がシーズンを6つのブロックに分けて、目標の勝ち点を積み重ねていく、という道筋を示したのも、そういうことかと思います。今のレイソルに適した目標、今めざすべき道を見失うことなく、これからも戦っていかなければいけません。3試合、勝利をお届けできず申し訳ありません。ただ選手たちは今日も連戦の中、持てる力すべてを出して戦っています。引き続きの後押しをどうかよろしくお願いいたします。今日も平日ナイトゲームにもかかわらず、スタジアムでの応援をありがとうございました。