2022年7月14日

天皇杯神戸戦

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担当:梶山由珠

天皇杯ベスト8を懸けた神戸戦。鳥栖戦から中2日で臨んだ試合でしたが、ネルシーニョ監督は先発メンバーを一人も変えることなく臨みました。週末にはリーグ戦も控えているなか難しいメンバー選考だったと思いますが、タイトルを狙うという強い信念、そして鳥栖戦で勝利を手にした選手たちを信じて、同じメンバーをピッチへと送り出しました。

逆に広報チームは私と大重広報の役割を交代し、今回は私がピッチサイドで試合の写真を撮影、大重広報が試合速報を打っていました。個人的には、レイソルに来てから初めてピッチサイドで試合を観たせいか、選手たちが前半からいつも以上に球際にアタックし、前線からの激しいプレスも目立っていたように思いました。レンズ越しにその姿を追うのにとにかく必死で、試合の流れを読めたかと言うと自信がありません。ただ、中2日で挑んだゲームとはとても思えないような、非常にタフなゲームではあったと感じます。
ネルシーニョ監督も「我々としては非常に良い試合の入りができたし、選手個人戦術の部分、チーム戦術の部分も含めて、非常にクオリティーの高い戦いができたと思う」と評価した通り、レイソルが押し込む時間が続いていましたが、40分にコーナーキックから失点。先制できたはずのゲームを、自分たちで苦しい展開に追い込んでしまいました。

「やはり最後はラストパスの精度であったり、シュートレンジに入って、どうしてもシュートは枠に飛んでいかない。決定機もあれだけ作っていたが、1点までが非常に遠かったという前半だった。(ネルシーニョ監督)」

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一点ビハインドで前半を折り返すと、逆転するしかないレイソルは後半さらに攻勢を強めます。
61分、細谷選手が投入された直後のことでした。小屋松選手、細谷選手、武藤選手の連携からチャンスが訪れます。武藤選手の折り返しを受けた細谷選手のシュートは一度GKに阻まれましたが、そのこぼれを拾った小屋松選手が丁寧に落として、落としを受けた椎橋選手が右足を一閃。「前半から結構押し込んでいるのにシュートが少ないなと感じていたので、いい落としがあって、思い切り振ろうと思って振った」。見事なミドルシュートでゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻します。

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その後も再三決定機を作っていたものの決めきれずにいた86分、相手GKのロングボールからワンチャンスを決められ失点。再びリードを許した後も、レイソルは相手陣内で戦う時間が長かったように思いますが、反撃は及ばずタイムアップ。天皇杯はラウンド16で敗退となりました。

公式記録上では後半だけでも9本のシュートを放ち、終始レイソルが押し込んだゲームだったと思います。あれだけ攻撃の時間があったにもかかわらず、2点とも残り5分という時間帯での失点。身も心も削られるような、本当に痛い失点でした。最後まで力を振り絞り、ゴールへの姿勢を貫きましたが、苦くも結果には結びつかず。内容よりも結果を求めていた天皇杯は、監督の言葉通り「少ないチャンスをものにするかしないか」が勝敗を分ける結果となりました。
悔しい気持ちは拭えませんが、もう明後日にはホームでリーグ戦、札幌とのゲームが控えています。リーグ戦へと気持ちを切り替え、まずはしっかりとリカバーをして、札幌戦へ向けて備えていきます。平日に神戸まで駆けつけてくださった皆さん、スカパーや試合速報から後押しくださった皆さん、昨日もたくさんの応援をありがとうございました。

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天皇杯の結果は残念でしたが、昨日の昼間には嬉しいニュースが届きました。
細谷選手と大南選手が「EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会」を戦う『SAMURAI BLUE(日本代表)』のメンバーに選出されました。両選手ともA代表初選出となります。

昨日の試合後、細谷選手は「今日は自分の決定力不足で負けた試合だと感じている」と悔しさを滲ませながら、代表に向けての決意も語ってくれました。
「日本代表に選ばれたことはうれしいですが、今なかなかリーグ戦でも結果が出せていないので、そこは悔しい気持ちもある。どうして今回選んでもらえたかということを、代表に行ってしっかり自分自身で結果を残し、皆さんに証明したいと思っている」。
大南選手も、昨日の試合は帯同していませんでしたが「選んでいただいたからにはしっかりとチャンスを掴み結果を残せるように、また成長してチームに還元できるように頑張ります」とクラブの公式を通じて、強い意気込みを感じるコメントを寄せてくれました。

両選手は7/16札幌戦後に代表チームへ合流します。まずは代表チーム合流前最後のリーグ札幌戦、レイソルを勝利に導くような2人の活躍に期待しましょう!