2022年8月27日

FC東京戦

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担当:大重正人

立ち上がりから、FC東京がレイソルの左サイドを狙ってきているようでした。紺野選手が前線で起点となり、長友選手がサポートして何度も何度も仕掛けてきました。ネルシーニョ監督もすぐに手を加え、2トップの一角、小屋松選手を左サイドに落とし、5-2-3や5-4-1の形でサイドに蓋をしました。立ち上がりの相手の勢いをニュートラルにして、ゲームを落ち着かせたところまで、ネルシーニョ監督の戦術と、それを実行した選手たちの働きが機能していたと思います。

ただ30分過ぎの高橋祐治選手のアクシデント、脳震盪による交代で、少しずつプランと歯車が狂ったかもしれません。前半40分、右サイドに流れてきた東京のディエゴ選手に古賀選手が懸命に食らいつきましたが、ディエゴの切り返しはやはりさすがでした。鋭いグラウンダーで逆サイドのマークが空いてしまい、その5分後の失点もレイソルの左サイドを攻められて最後は逆サイドがフリーに。この2点差が最後まで縮まりそうで縮まらず、最後は突き放されてしまいました。

後半、3点を獲った反撃は、今後の試合に大きな期待を抱ける内容でした。後半開始からドウグラス選手と武藤選手が2トップを組んで、試合の流れを一変させました。ドグは膝の痛みを抱えて手術を決断したのは5月でした。それから順調な回復を見せて、3か月後にしっかりピッチに戻ってきてくれました。1点目は華麗なルーレットで起点となって展開し、クロスにボールに飛び込んだところで、こぼれ球をドッジ選手が仕留めました。2点目は武藤選手のクロスに飛び込んだ迫力満点のダイビングヘッド。3点目は左サイドからドグがクロス、これを大南選手がボレーでねじこみました。

「ドグと武藤くんは周りを見てプレーしてくれる。常に二人が繋がっていて距離感が良くて、二人の連携が生まれていると感じました。自分のパスをドグがスルーして武藤さんにというのもありましたし、テンポよくゴール前のエリアでボールを動かせる」。3点目を決めた大南選手も2人の連携の良さをこう伝えています。ドグが復帰して、いきなりここまでの働きを見せてくれたこと。彼の実力はすでに証明されていますから、本当にこれからに期待していただきたいと思います。

この6失点の敗戦を振り返るのは、いろんな状況、局面があって、簡単ではないでしょう。ただ結果論ではありますが、2点差から1点差に追い詰めたことが「1-2」と「2-3」と「3-4」と3回もあったこと。リスクを冒して行ったからこその3得点ではありますが、1点差に追いついたところで勢いに任せるだけでなく、一度落ち着かせて、じっくり追い詰める展開にもっていけたらどうなっていただろう、という思いもあります。前線には動き出しの鋭い武藤選手と、身体を張って起点になれるドグがいましたから。そしてアダイウトン選手にとっての大好物のようなあのカウンターシチュエーションになる前に、前で潰すことができていたら。

打ち合う力も上に行くためには当然必要ですが、ここまでのレイソルは堅くクローズに戦うことで勝ち点を積み上げてきました。「次の試合に向けて、経験の浅い選手たちにはサポートをしていく必要があるし、今日の失点は守備陣だけでなくチーム全体のミスだったと捉えたうえで、ひとりひとりが真摯に向き合って過ちを繰り返さないように、修正できるように仕向けることが、来週の我々の課題であり、やるべき準備だと思っている」。ネルシーニョ監督とスタッフ、そして選手たちの戦いはまだまだ続きます。アウェイ、エコパでの久々の試合に向けて、改善と向上を進めなければいけません。